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2017.10.10

トビラコへようこそ!
 

知っている人はとっくに知っているけど、知らない人には助かるシリーズ(不定期)、学習編です。
 
いっとき、小学校へ取材に行くことが多かったのですが、自分の時代と違うと思ったことのひとつが、下敷きを使わない子が多かったことです。
 
下敷きがあると、字が書きづらいというのです。その時は、そんなものかなと思っていました。
 
が、先日、放課後等デイ「ソラアル」さんの代表を務める河高康子さんが、下敷きについて興味深いメールをくれました。
 
下敷きのせいで文字をきれいに書けない小1男子の話です。
彼の書く文字がフラフラ、ヒョロヒョロしていたのは、ツルツルの下敷きのせいだったというのです。
 
下敷きが滑るため、鉛筆の動きが不安定になっていたわけです。さぞ書きにくかったことでしょうね。まだ文字を書き始めたばかりの小1です。この先、字を書くのが嫌になってしまいますよね。
 
そこで、すごい工夫をしました。厚紙にサンドペーパーを貼り付けて、それを下敷きに使ったところ、お母さんも驚くほどしっかりとした字を書けるようになったそうですよ。サンドペーパーを貼り付けることで下敷きが安定します。厚紙なので鉛筆の動きが不安定になることもありません。
 
このような工夫を、どうして下敷きのメーカーはしてくれないんでしょうね。
最近の子は下敷きも使わないで字を書くなどと、下敷き離れを子どものせいにしていないでしょうか。
 
そうじゃないんです、下敷きのせいなんですよ。
「字がきれいに書ける下敷き」というものを作ったら、子どもは使いますよ。
 
下敷きの話のついでに、コンパスを上手に使えない子には、ボールペン用のソフト下敷きがいいようです。コンパスの針をブスリと刺して、安定させることができるからです。
 
道具で発達を応援するトビラコも、文房具の研究をもっとせねばと思っております。
そして、来年は学習支援にも力を入れる所存。

 

トビラコ店主より

 
 
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人気ブロガーのアマミモヨリさんが「きいて・はなして はなして・きいて トーキングゲーム」をブログに書いてくれました。おもしろくて、ためになる使い方です。

http://ameblo.jp/amami-blog/entry-12282332914.html?frm_src=favoritemail

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トビラコが編集した本

【5刷決定!】『発達障害の子のためのすごい道具』(小学館)

発達障害 あんしん子育てガイド』(小学館)

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