お知らせ一覧

2017.10.17

トビラコへようこそ!
 

自分も大切、相手も大切というアサーションの考え方。
 
コミュニケーションがうまくいかない発達系の子(大人)に知ってほしいなと思います。
 
アサーションはアメリカで生まれた考え方です。その背景にはさまざまな人種が共存する社会というものがあるのでしょうね。
 

たとえば、子ども達に教える時には、こんな風に教えます。
 
「自分が使っている消しゴムを貸してと言われたらどうする?」
 
「夢中で読んでいる本を貸してと言われたらどうする?」
 

「貸して」と言われて即座に「いやだ」と答えたら、相手の気持ちは大切にしていないことになります。
 
自分は消しゴムを使っていて、まだ使いたいのに、貸してしまったら、相手を大切にしてるかもしれないけれど、自分の気持ちは大切にしていません。
 
どちらの気持ちも大切にするためにどうしたらいいかを考えるのが、アサーションです。
 
まだ、自分が使いたい(本なら読みたい)のなら、今貸せない理由を話し、自分が使い終わったら貸すことを相手に伝えることができれば、自分も相手も大切にしていることになります。(この子には絶対に貸したくないという場合もあるでしょう。その場合は別の対応になるのかな)
 
もちろん、いつもこのようにシンプルにいくわけではないかもしれません。
 
でも、自分と相手、どちらか一方だけを大切にするのではなくて、どちらも大切にするという考え方は子供に伝えたいですよね。
 
よく、公園の砂場で問題になるのは、おもちゃの取り合いです。夢中で遊んでいるのに、「貸して」と言われたら貸せません。まして横取りされたら、争いになるのは当然です。
 
でも、「なんで、お友達に貸せないの!」と大人はいってしまいがちです。これは相手を大切にしているかもしれませんが、自分を大切にしていません。ここにアサーションという考え方を両方の子に伝えてみてはどうでしょうか。
 
「自分も相手も大切に」は、子どもに限らず、夫婦、友人、会社の同僚など、さまざまな人間関係を考えるときの指針になります。
 

平木典子さんは、日本のアサーションの第一人者にして日本での普及に尽力していらっしゃる方です。トビラコ店主も、子育て雑誌編集者時代に平木先生に取材して教えていただきました。何冊も著書があります。よろしかったら、ぜひ手にしてみてください。

 
 

トビラコ店主より

 
 

ーーーーーーーーーーーーーーー
トビラコが編集した本

【5刷決定!】『発達障害の子のためのすごい道具』(小学館)

発達障害 あんしん子育てガイド』(小学館)

ーーーーーーーーーーーーーーー