トビラコへようこそ!
「楽しく学ぶ」という意味が、今から思えば随分と限定的だったよね、とある教材を見て思いました。
昨日は「アジア太平洋ディスレクシアフェスティバル」で、トビラコの商品を出展したのですが、隣の英語の教材を販売しているブースの人は、テキストやマスコットをたくさん用意していました。どれも思わず手に取りたくなるような可愛い教材ばかりです。
話を聞いてみると、それらの教材は、「楽しく学ぶ」という意味が子どもによって違うということを前提にして作っているそうです。
絵を見て覚える子もいれば、場面で覚える子もいるし、音で覚える子やスペル(文字)だと頭に入るという子だっていますよね、と販売している女性(エネルギッシュ!)がおっしゃっていました。
以前、小学校に英語の授業が導入された時は(外国語活動と呼ばれていました)、「楽しく学ぶ」ために、と外国人を呼んで英語の歌やゲーム、英語のちょっとした会話というのが主流でした。というようりも、文字の読み書きを教えることができなかったために、「楽しく学ぶ」が限定的にならざるを得なかったのでした。
話が英語から飛びますが、文科省の特別支援教育関係の人に話を聞くと、多様な特性を持った子たちには「自分にあった学び方」を身につけることに、これからの学校は力を入れていくそうです。「自立活動」というらしいです。この考え方、いいですよね。
覚え方って人によって違います。でもこれまで学校は一斉授業で学び方も画一的でした。もうそんな時代じゃないでしょ、ということを発達系の子たちが教えてくれることになったわけです。
変化というのは最初は少数派から生まれてくるんじゃないかと思うのです。ちょっとした兆し、それがじつは、次の時代の大きな潮流になっていく。そんなイメージです。だから発達系の子たちが多数派の学び方を変えていくとしたら、「あなたたち、学校を変えちゃうほど、すごいパワーを持っているんだよ」ということを伝えたいです。
トビラコ店主より
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トビラコが編集した本
【5刷決定!】『発達障害の子のためのすごい道具』(小学館)
『発達障害 あんしん子育てガイド』(小学館)
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