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2017.10.27

トビラコへようこそ!
 
 

親の会はもともとは、子育てで同じ悩みをもつ親たちが情報交換したり、悩みを話し合ったり、時に愚痴を聞きあう、言いあう会だったのだと思います。
そして、会の声を社会へ向けての発信するようになり、理解を得るという道筋ができてきました。
 
それはとても有意義なことだったのですが、最近は親の会へ参加する人が減ってきた、と長年親の会を運営している人たちは言います。
 
ネットで情報を得ることができる時代です。障害を持つ子のための活動をしている会社も増えてきました。すると親の会に入るメリットというのはあまり感じられないということになるわけですよね。これもわかります。
 
まして、その親の会(特定の会を指していません)が組織運営にばかり目がいってしまって、なんとなく個人が大事にされていないと感じてしまうと、ますます敬遠したくなってしまうわけです。
あるいは、逆に、個人同士の関係が鬱陶しいという人たちもいます。むしろ、こちらの方が多いのかな。
 
組織運営はもちろん大事。組織がなければ、集まる場がなく、社会への発信もできなくなるわけですから。
 
でもね、と考え始めている人たちも出てきています。その人たちは、大きくなりすぎて自由に動けなくなった細胞の塊(かたまり)から、分裂するように、ささやかだけど暖かな交流のある親の会(呼び方は色々)を作り始めています。参加自由、いつでもどうぞ、やめたくなったら、それもいつでもどうぞ的な、しがらみのない風通しのいい場です。
 
親の会で培った人脈があり、組織運営の経験もある。これをベースに、親の会の原点に立ち返り、あえて小さな集まりを作ろうとしているのです。
 
今度、そうした会に参加してきます。で、また報告します。
 
組織が大きくなりすぎた時にどうするかというのは、日本中の課題のような気がします。
 
組織がしっかり運営されていて、かつ個人が大事にされて、暖かな交流があって、鬱陶しくない、というのが一番いいのですが、これって贅沢なんですかね。
 
 

トビラコ店主より

 
 

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トビラコが編集した本

【6刷り間近か】『発達障害の子のためのすごい道具』(小学館)

発達障害 あんしん子育てガイド』(小学館)

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