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2017.11.13

トビラコへようこそ!
 
 

ほんとうはひとくくりで語ることのできない発達障害なのですが、特に発達障害の中でも「学習障害」についての理解がこれまでなされてきませんでした。
 
知的な遅れがないということが、おそらく最大の原因でしょうね。たとえばディスレクシア(読み書き障害)などはその典型。
 
知的な遅れがなくても「読み書きができない」こともあるということが、広く知られるようになったのはここ数年です。本当はもっと昔からいたはずで、昔のディスレクシアの人の苦労は計り知れないものがあります。
 
ディスレクシアの当事者である井上智さんの書著『読めなくても、書けなくても、勉強したい』(ぶどう社)を読むとそのことがよく分かります。
 
昨日NHKのウワサの保護者会で学習障害を取り上げていました。
 
たまたま知っている親子が出ていたので、別の角度からも見てしまったのですが。教室にPCを持ち込んでいるお母さんが、あそこに到達するまでにどれほど苦労したのかについては、ほとんど語られていませんでしたよね。もっとも番組の趣旨もそのようなものではなかったからなんですが。
 
学校というのは、基本的に前例のないことはやりたがりません。他の子と違う扱いはできない、というのが大方の学校や教師の考えです。そこを、そうではなく、他の子と同じように扱われていては、うちの子は勉強ができないんだということを説得することがどれほど大変なことか。
 
親が説得できる家庭の子ばかりではありません。親自身がディスレクシアについて知らずに、単に「うちの子は勉強のできない」と見ているケースも少なくないように思います。
 
だから、あのようにNHKで放映されることで少しずつ変わっていってほしいですよね。テレビの影響力はやはり大きいですから。
 
でも、ちょっと気になったのは、番組でPCを使って試験を受ける子の後ろに教師が張り付いて監視していたことです。「ズルをしないように」ということらしいです。おそらく、他の子の手前ということもあったのでしょう。まだまだPC持ち込みは特別なんですよね。
 
それよりは、PC使った方がラクな子は使ってもいいよとなって、特別扱いされない日が早くきてほしいものです。
 
 

トビラコ店主より

 
 
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おかげさまで、トビラコの療育アロマは出足好調です。関心をもってくださった方、お買い求めてくださった方、ありがとうございます。早くもセミナーを計画中です。

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トビラコが編集した本

【6刷り間近か】『発達障害の子のためのすごい道具』(小学館)

発達障害 あんしん子育てガイド』(小学館)

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