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作業療法士の鴨下賢一先生は、療育の世界では大変によく知られた先生です。
その先生の著書で、強くおすすめしたいのが『発達が気になる子への 生活動作の教え方』(鴨下賢一編著 立石加奈子・中島そのみ著 中央法規)です。
ずいぶん前に購入したのですが、じっくりと読んでいる時間がなく、ご紹介しそびれていました。
療育の〇〇法とか、なんとか式とかいうのではなくて、生活や学習の中での困りごとに的を絞って書かれています。
例えば、茶碗をもってご飯をうまく食べられないのはなぜ?
なぜ、図形を描けないか?
などなど、1)基本動作(日常生活の動作)2)学習 3)動き・遊び を柱に、77の事例が載っています。
その事例のひとつひとつに「両手をうまく使えない」「感覚の未発達」「力のコントロールが苦手」「ものを見る力が弱い」「身体のイメージがとらえにくい」という5つの視点から「できない」理由が明かされている点が大きなポイント。もちろんそれだけでなく、どうしたらよいのかをアドバイスしています。これがまた具体的で役立ちます。
鴨下先生については、「1000人以上の子どもをみてきた」と本には書かれていますが、これは本が出版された2013年現在なので、2018年ならこの倍以上かもしれませんね。
やはりたくさんの子どもをみて、その経過、結果を見てきた人の話には説得力があります。
できない理由、苦手な理由がわかるだけでも違います。少なくともその子に無理強いをすることはなくなるでしょう。
「できない」には理由があるんですよ、ということも鴨下先生は、この本で強調されたいのかなと思いました。
「できない」ことで叱ることを強く戒めていらっしゃいます。
例えば、トイレでの失敗を叱るくらいなら、トイレの練習なんてしないほうがいい。排泄行為そのものがいけないことだと子どもが思い込んでしまうから。それよりは、時期を待ちできるようになった時にほめたほうがいい。という趣旨のことを書かれています。
そういえば「トイレトレーニング」なんていう言葉、最近も使われてているのでしょうか。本当に違和感があります。それが早くできたことにどれほどの意味があるのかと思います。
「トイレトレーニング」という言葉を使うと育児雑誌が売れるんです、ここに気づいてください。雑誌に煽られて子どもに悲しい目に合わせないでほしい、と思います。
この本は、具体例の部分が分厚いのですが、前段として発達の過程、支援の考え方が書かれています。
発達を考える上での根本となる視点と、日常の細やかな視点と両方の視点、発達に課題を抱えている子を育てる上で、大きな支えになると思います。
トビラコ店主より
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おかげさまで、トビラコの療育アロマは出足好調です。関心をもってくださった方、お買い求めくださった方、ありがとうございます。
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「香りお試し便」は、
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ご希望の方は、返信用の封筒に82円切手を貼ってトビラコ宛にお送りください。
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トビラコが編集した本
【6刷り間近か】『発達障害の子のためのすごい道具』(小学館)
『発達障害 あんしん子育てガイド』(小学館)
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