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2018.01.22

トビラコへようこそ!
 
 

ポケットの中味が貧弱だと、自分を強く見せるために、専門家面しがちだと思うのです。
 

言語聴覚士の先達、中川信子先生が代表を務める「子どもの発達を考えるST の会の会報に掲載されていたこの一文、心の奥深くに届きました。なんとなく感じていることを、「これなんじゃないかしら」と取り出して見せていただいたような。
 

どんなセラピストでありたいかというくだりで、中川先生は「高い専門性を持ち、でも、親切な人でありたい」とした上で、次のように語っています。
 

以下、会報からの引用です。
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(ドラえもんのように)四次元ポケットを専門性でいっぱいふくらませてある。でも、「私、こんなにたくさんのツール、武器を持っていますよ」と振り回すのではなく、相手の様子をよく見て「これは合うかしら。いや、こちらかしら」と、いろいろなスキルやツールを出す。
 

「これでどうですか」「あ、駄目ですか。では、これはどうですか」と相手に聞きながら、一番いいものを一緒に探していく。ポケットの中味が貧弱だと、自分を強く見せるために、専門家面しがちだと思うのです。
 

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専門知識を決してふりかざすことなく、目の前の子どもをよく見て、策を錬る。これは、ほんとうに、トビラコ店主がこれまで出会ったいい先生に共通していたように思います。
 

この先生たちは、この道何十年のベテランで書籍も出し、後輩の先生たちに慕われ、後輩を指導する立場にありながら、常に自分自身学ぶことを忘れません。そして豊富な知識を持っていても、決して専門用語で語ることはありません。使うとしても最小限の専門用語です。

 

それともう一つ心に残ったある保護者の言葉を中川先生が引用されています。
 

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「誤解を恐れずに言うと、本当に心に残る支援というのは、指導のスキルではない気がする。あまり知識や経験がなかったとしても、本人をよく見て、親の話を丁寧に聞いてくれて、同じ目線で一緒に歩んでくれた先生には、会うたびに嬉しい気持ちになった。がっちりと信頼関係が作れた気がする。一緒に困って、一緒におもしろがり、一緒に喜び、一緒に考えてくれた支援者のことを、娘はとっても好きで慕っていた」
 

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話がちょっとそれますが、ここで、この保護者は便宜的に「支援」という言葉を使っていますが、中川先生は「支援」という言葉にも疑問を呈しています。「親切な人」でありたい、というのです。
 

支援というと、どうしても、「する」「される」の関係になり、それは「支配」と表裏一体。だから「多少知識のある親切な人」がいいというわけです。
 

さらに余談ですが、安部博志先生(筑波大学附属大塚特別支援学校主幹教諭)も「支援」という言葉を避け、安部先生生ご執筆の小冊子には「『支援』から『共生』へ」というサブタイトルがつけられていました。偶然ですが、ふと今思い出しました。
 
やや、強引な結論になりますが、 結局のところ、信頼関係を築けるかどうか、そこが一番大事なんですよね。
 

トビラコ店主より

 
 
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1)お届け先のご住所2)郵便番号3)お名前
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<宛先>
〒 145-0065
東京都大田区東雪谷1-12-1
Maison15 203
株式会社 tobiraco「香りお試し便」係
 
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