安部博志先生がテレビに出演!
筑波大学附属大塚特別支援学校の主幹教諭 安部博志先生は、商品開発などでトビラコ立ち上げから大変お世話になっている先生です。トビラコ店主が子育て雑誌編集者時代に取材させていただいて以来のおつきあいになります。現場で30年、さまざまな子どもの困り感を解決、改善するために手作りしてきた教材や教具は数知れず。
取材させていただく中で、これらの教材や教具を商品にして多くの子どもたちに使ってもらいたいと閃いたのが、トビラコを立ち上げた一つのきっかけでもありました。『発達障害の子のためのすごい道具』(小学館)も、安部先生の実践を紹介するものと考えて企画しました。本書とともに安部先生の取り組みや道具が朝日新聞に取り上げられたのが4月8日。そして、4月20日(木)NHKの首都圏ネットワークという番組でも取り上げられました。
安部先生が特別支援教育の道を歩むようになったきっかけは、自閉症の子どもがクラスにいたことでした。同じことを繰り返す子どもをなんとかしようと指導するうちに、子どもを自分の思い通りに動かすことが教育ではない、子どもがなぜそうするのか、その行動から子どもの思いに気づくことこそが大切さなんだと思うようになりました。子どもの行動には必ず意味があり、そこに気づくと道が開けるという体験をし、それが先生のこれまでの教育観をガラリを変えることになったのです。
先生の言葉を借りると「それまでモヤモヤと頭の上にかかっていた雲から、頭ひとつ突き抜けたら雲の上の景色が見えてしまい」特別支援教育へと舵を切るようになったといいます。現場では、子どもに教えるのではなく、教えられる側と自分を位置づけていらっしゃいます。だからこそ、子どもに寄り添った教材や教具が次々と生まれてくるのです。
番組は6分しかなかったので、安部先生の想いまでは語られることはなかったので、ここに書きました。