自動下書き
トビラコへようこそ!
〜店先で、ちょこっとおしゃべり〜
「叱らない子育て」という特集を編集者時代に何回したことでしょうか。
その度に反響をいただきました。それだけ関心が高いテーマだったんですね。
いろいろな方に取材をさせていただき、それぞれになるほどと思うことばかりでした。その中で、印象に残っているのは佐藤初女さんが考える「叱らない子育て」です。
佐藤初女さんは、ご存知の方も多いかもしれませんが、青森の岩木山の麓「森のイスキア」という教会で、悩みを抱えたすべての人を受け入れて話を聴くということをしてました。2016年に亡くなりましたが、何回かお目にかかったことがあります。
初女さんは、「子どもを叱るのは、親の気持ちが満たされていないから」とおっしゃいました。
初女さんご自身、子どもを叱ったことがないかといえば、そんなことはありません。
洗濯をしているそばから、転んで服を汚す子に堪忍袋の尾が切れて叱って物置に閉じ込めたことがあるそうです。雪国です、洗濯物はなかなか乾きません。今と違って乾燥機どころか、洗濯機すらそれほど普及していなかった時代の話。まだ乾きらないうちに、転んで服を汚されてしまっては叱りたくもなります。
これについて、初女さんは次のように話しました。
「子どもは転びたくて転んだのではないのにね。あとで心に残っているのではないか、と成人になってから聞いてみると、子どもってありがたいもので『知らないよ、ぼくお母さんに叱られたことがないもの』と言ってくれました」
でも、初女さんには、怒った時の感情が強く残っていたようです。それも嫌なものとして。
ここで、わかるのは、親が強く叱ったつもりでも、意外と子どもは覚えていないということ。強く叱る方は、自分の感情を爆発させているということ。
そして、初女さんは次のように続けます。
「つい小言を言ったり、イライラして叱ったりするのは、自分の子どもだから自分の自由に育てる、良い子にしたいというのが無意識のうちに入っているのではないでしょうか」
(中略)
「自分の子どもではなくて、神様から恵まれたと思うと、子どもをもっと大事に、もっと自由にしよう、という気持ちになるのだと思います」
(引用終わり)
つい、小言を言いそうな時は、一緒にお料理をするといいと、初女さんは提案しています。言葉を超えて伝えられることがたくさんあるからです。
また、初女さんの言葉を引用します。
「私もいつも叱っていましたけど、そのことがよくないと気づいたときは遅いんですね。でも、やっぱり叱ったことは自分の心に残るので、後悔します。後悔したら二度とそういうことをしないように自分の生活を変えていく。このことにお母さん自身が気づくと違いますよ」
以上は、2008年『edu』(小学館)1月号より。まとめてくれたのは、初女さんに近しいライターの池田純子さんです。
叱ることで「気づき」があったかどうかを初女さんは問うています。
何か、考えに迷いが生じると佐藤初女さんはどのように考えていたのかな、と羅針盤のようにしています。今でも生き続けている方といえますよね。
トビラコ店主より
ーーーーー
じわじわと席が埋まり始めています。ご参加予定の方、お早めのお申し込みを
「すきなのどっち?」セミナー&ワークショップのお知らせ
障害あってもなくても、誰でもが楽しめるゲーム「すきなのどっち?」。考案者の佐藤義竹先生(筑波大学附属大塚特別支援学校)に効果的な使い方を聞いてみませんか。
昨年クラウドファンディングで多く人の支援を得て生まれた特別支援学校発の教材「すきなのどっち?」。カードに描かれた二択のどちらかを選び「それが好きな理由」を伝える、というシンプルなゲームです。すでに多くのご家庭や学校でお使いいただき、シンプルなだけに奥が深いと評判です。
現場でどのように使われているのか、子どもたちにどのような変化が生まれたのか、考案者の佐藤義竹先生が具体的にお話しします。
当日は、参加者全員に楽しんでいただけるようワークショップも行います。
日時:3月30日(土)13:00〜15:00(12:45分開場)
会場:京急第2ビル5階ALVAS(アルヴァス)
JR、京急品川駅「高輪口」方面出て、徒歩3分
第一京浜を田町方面に向かってまっすぐ、右手のビルです。
参加費:3,000円(当時会場にて申し受けます)
詳細とお申し込みはこちらから、定員になり次第締め切らせていただきます。
↓ ↓ ↓ ↓
https://www.kokuchpro.com/event/759ac811b1223d17bca8ccdf8aaf3ae1/
ーーーーーーーーーーーーーーー
小学館の子育てサイトHugKum(はぐくむ)に、月1回の連載をしています。
ーーーーーーーーーーーーーー
ウェブサイト以外でも発信しています。
Facebookはこちらから(日々、なんか発信しています)
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
サイトオープン1周年「ありがとう!」キャンペーン実施中。
毎月3名様にtobiracoオリジナル商品を1点さしあげます。
詳しくは、こちらを。
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
【香りお試し便のお知らせ】
tobiracoでは、発達障害の子のための「補完医療」として療育アロマを発売しています。
tobiracoの療育アロマって、どんな香りなの?
という方のためには「香りお試し便」(費用は切手代のみ)をお届けしています。
「香りお試し便」は、
専用の厚紙のスティック(試香紙)に「おだやか」と「きりり」の香りを染み込ませてお届けします。
ご希望の方は、返信用の封筒に82円切手を貼ってトビラコ宛にお送りください。
<返信用の封筒にお書きにいただくこと>
1)お届け先のご住所2)郵便番号3)お名前
82円切手が貼られていない場合は、お送りできませんのでご注意ください。
<宛先>
〒 145-0065
東京都大田区東雪谷1-12-1
Maison15 203
株式会社 tobiraco「香りお試し便」係
お申し込みいただいてから、ほぼ1週間以内にお届けできるようにいたします。
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
トビラコが編集した本
『発達障害の子のためのすごい道具』(小学館)
『発達障害 あんしん子育てガイド』(小学館)
ーーーーーーーーーーーーーーー