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自動下書き

2021.10.19

トビラコへ、ようこそ

~店先で、ちょこっとおしゃべり~

お試しいただける商品をまとめました、こちらです。
 

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読み書き困難、いわゆるディスレクシアの子が、配慮もなしに通常学級で学ぶのはとてもつらいことです。
 
つらさには、さまざまな種類があります。
 
●つらさ1
ディスレクシアであることに本人も周りも気づいていない場合。
  
ディスレクシアは、本人の努力不足のせいではなく、脳の一部に不具合があるがゆえの特性です。まわりと同じような学習をしても読み書きができるようになるわけではありません。
 
でもディスレクシアであることに気づかないと、読み書きができないのは、自分の努力不足と思い込んでしまします。
  
重度のディスレクシアでドローンの撮影の仕事をしている高梨智樹さんは、著書(と言っても聞き書き)の『識字障害(ディスレクシア)の僕がドローンと出会って 飛び立つまで 文字の読めないパイロット』(イースト・プレス 高梨智樹)で、文字の読み書きを身につけるのに、まわりの子はものすごく努力して頑張っていると思っていた、と述べています。自分は努力不足で読み書きができず、だから勉強もできないと思い込んでいました。
 
高梨さんは、幸いなことに、途中からディスレクシアであることに教師が気づき、適切な配慮をされながら特別支援学校に通いました。とてもラッキーな例です。
 
でも、ディスレクシアに気づかないと、「勉強ができない」というコンプレックスを抱えて、身体的にも影響ができることがあるそうです。
 
腹痛、頭痛、自傷行為、癇癪を起こすなどです。ディスレクシアであることに気づかないと、本人の性格のせいにされてしまいますよね。
 

●つらさ2
ディスレクシアを受け入れることができない。
 
これは、主に親の場合。ご自分が読み書きできるので、少し練習すれば書けるようになるのではないか。自分の名前や住所くらいは書けるようにさせたい、という思いから反復練習をさせてしまう例です。
 
反復練習すれば書けるようになると考える教師もいます。
 
でも、ディスレクシアは脳の文字を認識する領域に不具合があるので、いくら反復練習しても身につきません。やればやるほど、子どもに「自分はできない」というコンプレックスを植えつけてしまいます。
 
で、どうするかです。
 
もし、わが子が知的に遅れはないのに、読み書きに問題があると思ったら、パソコンの活用を考えるといいと思います。
 
パソコン機器をうまく活用し、パソコン持ち込みで受験をしたディスレクシアの子もいます。しかし、ひとりだけパソコンを使うことに気後れしてしまうということもあるかもしれません。でも、ここにきて風向きが変わりました。
  
GIGA(Global and Innovation Gateway for All)スクール構想という言葉をお聞きになったことがあると思います。学校で、タブレットが一人一台配布され、積極的にデジタル機能やインターネットを活用させる文部科学省の方針です。
 
ディスレクシアの子にとって朗報だと思います。パソコンの読み上げ機能や音声入力を活用すれば、文字の読み書き困難をずいぶんと解消してくれます。私も、キーボードに打ち込むのを手間と感じる時には、ワードの音声入力を使っています。
 
 
近々、トビラコのサイトにご登場いただく特別支援教育士スーパーバイザーの両川晃子先生は、ディスレクシアを含む学習障害の子の支援もしています。その両川先生が、ICT (Information and Communication Technology)を活用した支援について、鼎談もされています。ご興味のある方は、こちらをどうぞ。
 
読み書きの苦手な子が、ICTを活用して学ぶ意欲と表見の喜びを取り戻す〜インクルーシブ教育に取り組むMIEE教育者による座談会レポート〜

 
 
 

 

トビラコ店主

 

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