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2022.03.17

トビラコへ、ようこそ

~店先で、ちょこっとおしゃべり~

お試しいただける商品をまとめました、こちらです。
 

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たまーにですが、お答えしたくてもできないお便りをいただくことがあります。
 

専門家の知識が必要と思われるお便りです。
 
お目にかかったことがなく、私は専門家でもないのでお答えすることができないのです。
 
たとえば、思春期を迎えて急に暴力を振るうようになった自閉症のお子さんを薬に頼らずにアロマでなんとかしたい。精神科で処方されている薬に頼りたくない。
 
ざっと、このような内容のお便りを、ほんとにたまーになのですが、いただくことがあります。
 
アロマがお役に立てば、それに越したことはありません。でも暴力を振るうまでになってしまったのなら、別の方法があるのではないかと思うのです。
 
これまで取材した児童精神科医や精神科医の話を総合して、ここに書いてみようと思います。繰り返しますが、専門家ではない私が書くので、こういう見方もあるくらいに留めておいたいただければと思います。これが正解というわけではありません。
 

まず着目すべきは「思春期」であることです。
 
思春期に入ると人間関係が複雑になります。
 
相手の感情を読み取るのが苦手だったり、マイルール優先で他とあわせることができなかったりすると孤立してしまいます。いじめの被害にあうかもしれません。
 
思春期独特の環境に適応できずにストレスが高まって、暴力という形であらわれたのかもしれません。
 
暴力は怒りであり、怒りの裏側には悲しみがはりついていると、カウンセリングの先生に聞いたことがあります。
 
学校と相談して発達障害に理解のあるスクールカウンセラーにカウンセリングしてもらうことも必要になってくるかもしれません。また無理をさせないことが、ストレスの軽減になります。子どもが「疲れた」「嫌だ」と言った時に、本当に心底疲れていて、嫌な時だと思うのです。「そんなことくらい、我慢しなさい」は、発達障害の場合、通用しないことが多く、こじらせてしまいます。定型発達と同じに考えない方がいいと思います。
 
最近聞いた同じような例として、薬をやめて認知行動療法を続けて暴力がおさまった話を聞きました。知り合いの息子さんです。重度知的障害で自閉症です。
 
東日本大震災の衝撃で、暴力をふるうようになってしまいました。薬で対処したところ、暴力がますます激しくなり途方にくれていたときに、出会ったのが「認知行動療法」で治療してくれる医師です。
 
薬をやめ、息子さんの話をひたすら聴く治療を続けて、ようやくなんとか落ち着いたと言います。
 
薬を使わずに、暴力の元を探ってくれるカウンセラーを探すのは、ひとつの方法です。「認知行動療法」がキーワードになるかもしれません。暴れるからとすぐに薬を処方してしまう先生には、「認知行動療法」はできないと思います。
 
ある医師は、その子の居場所をみつけることが大切といいました。学校や家庭以外に、その子が安心して過ごせる第三の場所です。同じ趣味の子が集まる場でもよく、小学校時代から第三の場所を作っておくのが理想。
 
家庭では、その子にしてもらって助かるお手伝いの役割を与えること。自分が家族の一員であることを自覚できるようにします。だれかの「役に立つ」ことだ大事だそうです。
 
安心できる第三の場所をみつけ、だれかの役に立つことをしておくと、思春期に入る前に「自尊心の貯金」ができると医師は言います。貯金があれば、そう大事には至らないというのです。
 

子どもが暴力をふるうようになると、家庭は地獄のようになってしまうかもしれません。どうするのがいいのか、その子、その家庭によって違うので、ここに簡単に書いて解決するようなものではないことを承知の上で書きました。
 
もうひとつ、付け加えるなら、「隠さない」ことも大切だと思います。東日本大震災を機に息子さんが暴力を振るうようになったお母さんは隠しませんでした。隠すどころか、会う人ごとに息子さんの様子を話していました。そうして出会ったのが「認知行動療法」で治療する医師を紹介してくれる人でした。
 
隠さずに、オープンにしていると、いい情報が入りやすくなります。

 

 
 

トビラコ店主

 

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