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重度の障害のある子の親なきあとは、グループホームか入所施設が居場所になる可能性はかなり高いと思います。
妹も重度知的障害で、入所施設に入っています。この施設で生涯を閉じることになります。
いろいろな事情があって、妹は10代で入所しました。当時、40代だった母は自分亡きあとということはあまり考えていなかったと思います。
妹はとても手がかかったので、どこかほっとした気持ちと、親としての後ろめたさがないまぜになっていたことでしょう。
いまでも、「あそこ(施設)に行けてよかったよね。いろんなところに連れて行ってもらえるし、家にいたらできない体験でもできるし」と時々私に同意を求めてきます。そこには、後ろめたさを打ち消したい気持ちがあるのだと思います。
私も、結果としてよかったと思っています。確かに、家にいたらできないであろう経験を妹はたくさんしています。家族と暮らすことだけが幸せとは限りません。重度の障害のある子の親たちは、ある程度の割り切りが必要です。
施設に預けることに後ろめたさを感じる必要はありません。子どもが幸せに暮らせるよう考えることが大事ではないでしょうか。親が高齢になって子どもの世話ができなくなったらお互いに不幸です。
それよりは、わが子がどのような施設なら幸せに暮らせるのかをイメージしておくのがいいと思います。
ちなみに、妹はある方の紹介で入所しました。都内の商店街を抜けたところに建つ施設は、一見すると施設には見えません。洒落たつくりのマンションのようにも見えます。施設の運営者に先見の明があったのでしょう。老朽化した施設の建て替えを若手の建築家に依頼しました。建物の内外に木をふんだんに使い、明るくて開放的で、それいて個室はプラバシーも守れるつくりに設計されました。屋上は畑です。畑でとれた野菜が給食に出るそうです。
近隣に開かれた施設なので、地域の商店街とは昔から交流があります。
10以上年前、施設の敷地にグループホームが建てられました。当時グループホームは一般的ではなかったと思います。ここにも施設運営者の先を見る目が感じられます。
というのは、今、近隣の理解を得てグループホームを建設するのは大変な労力を必要とします。でも、もともと地域に開かれた施設であり、同じ敷地内に建つグループホームに反対する人は誰もいません。
施設を選ぶとき、地域との交流があるかどうかは大きなポイントになります。施設が近所の人に向けてバザーをしたり、お祭りなどの行事をしていて、地元で活動しているグループ(合唱団やダンス愛好会など)を呼ぶなどしてしていれば、地域に開かれた施設とみていいでしょう。
その子にとってのいい施設というのは、それぞれだとは思います。大前提となるのは、もちろん子どもが大事にされていることです。その上で地域に「開かれている」かどうかもチェックポイント。地域に「開く」のは、結局のところ、子どもを近所の人たちにも大事にしてもらいたい(少なくとも近隣に暮らす人間として認めてほしい)という施設側の気持ちのあらわれだと思うのです。
今から、自分なりに「わが子が幸せに暮らせるいい施設」をイメージし、いろいろな施設を見て、情報を得ておくのも悪くないと思います。
トビラコ店主
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