自動下書き
トビラコへようこそ!
〜店先で、ちょこっとおしゃべり〜
子どもがしてほしくないこと、いわゆる問題行動を起こしたときどうするか。放課後等デイサービス「ゆうやけ子どもクラブ」代表の村岡真治さんの本を読んでなるほど感心しました。
「ゆうやけ子どもクラブ」での出来事です。
唐揚げ好きな子(以降、カラアゲくん)は自分が食べ終わると、ほかの子のお弁当の唐揚げまで横取りしようとします。村岡さんが制すると、叩き返してきます。
人のお弁当の唐揚げを横取りすることも、人を叩くこともいけないことなんですが、ここで村岡さんは「ダメ」と否定はしません。
唐揚げを食べたいというカラアゲくんの気持ちを、いったん受け止めるのです。どのように受け止めるかというと、空になったカラアゲくんのお弁当箱を渡して、「ここに、唐揚げくださいと、〇〇さん(職員)にお願いしてみよう」と言うのです。
言葉が出ないカラアゲげくんにかわって、村岡さんが職員のところへ行って「ここ(空の弁当箱)に、唐揚げを入れてください」と頼みます。カラアゲくんの気持ちを代弁したわけです。
で、「〇〇(カラアゲくんの名)もお願いしてみたら」と促すと、カラアゲくんは職員の前でペコリと頭を下げます。
職員が(わざと)「う〜ん、どうしようかなあ」と言うと、村岡さんはカラアゲくんに「(職員の)肩でも揉んであげたら」とアドバイスします。
するとカラアゲくんは、職員の肩に片手をあてて指を動かしました。そうしたやりとりがあって、ようやく唐揚げをもらいます。もらった唐揚げの量はほんの少し。でも量の問題ではありません。自分の気持ちを受け止めてもらったということが大事なんです。
このようなやりとりを何回かするうちに、カラアゲくんは人のお弁当から唐揚げを横取りする問題行動はなくなりました。村岡さんや職員たちとのやりとりの中で、自分の気持ちをコントロールできるようになったわけです。
以上は『まるごと入門 障害児の人格を育てる放課後実践』(村岡真治著 全障研出版部)に出ていた話です。
この中で、村岡さんは、問題行動についてを次のように述べています。
子どもの思いを知ろうとすることなく、きびしく止めるだけでは、その子の気持ちは置き去りにされてしまいます。場合によっては”問題行動”をこじらせてしまうかもしれません。
言うまでもなく私たちは、子どもの言い分を、そのまま「受け入れる」必要はありません。思いを「受け止める」ところから出発することが大事です。
”問題行動”への対応は、その行動のうちにひそむ、その子の本当の願いを探ることから始めたいものです。
(『まるごと入門 障害児の人格を育てる放課後実践』(村岡真治著 全障研出版部 より)
小手先のノウハウで子どもを動かそうとしない村岡さんの話は、ほんとうにいつも心の底から「そうだな」と思えます。
トビラコ店主より
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小学館の子育てサイトHugKum(はぐくむ)に記事を書いていました。
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