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良い支援者というのは、よい記録を残せる人ではないかと思いました。
記録というのは、支援する子の記録です。その子の行動をつぶさに見ていないと記録に残すことはできません。
たまたま、ある園の記録が手元にあるので、少しだけご紹介します。良い支援をしている園です。
「(前略)どろんこ(遊び)をするために園庭に行くが『はだしでいくの?』『ぼうしは?』とひとつひとつ大人に確認する。自分で考える力が弱いのか不安なのか、今後考えていく必要がある。
(中略 どろんこ遊びの後)自分の洋服を洗うことまでやったが『どうやってあらうの?』『バケツどれ使うの』など大人に聞く。「友だちに聞いてみて」と伝えると、〇〇(友だちの名)がやり方を教えていた。たくさんの経験をする中で友だちとおしゃべりしたり友だちと楽しむ姿がある(後略)」
このあと、記録では、友だちと教えあう機会を増やしたいと書かれています。また、次に何をやるのかを考えられるように働きかけたいとも書かれていました。
子どもの問いに対しての(考える力が弱いのか、不安なのかという)支援者の考察、「友だちに聞いてみて」というなにげないやりとりにみえて、友だちとのコミュニケーションと促す支援。ああ、支援というのは、「何かをしてあげる」ということではなくて、その子が自分から動くことができるようサポートすることなんだということが、短い一文だけでもわかります。
そして、この記録残しておくことで、3か月後、半年後、1年後に振り返った時に同じ場面で、この子はどのようにするかをみることができます。
記録することの大切さを知ったのは、「ゆうやけ子どもクラブ」の映画を観てからです。ゆうやけ子どもクラブは日本で最初にできた放課後デイサービスです。当時は、放課後デイサービスというものはありませんでした。障害のある子が放課後遊べるようにしてほしいという保護者たちの声からうまれました。
この施設は、記録をとても大事しています。職員会議で、子どもの記録を3年前、5年前くらいまでさかのぼって、「〇〇(子どもの名前)は、こういうことが苦手だった」と確認する場面があります。記録に残っているからこそ、その子の変化に気づけるわけです。支援者が変わっても、記録が残っていれば適切に支援を引き継ぐことができます。
記録しようとすると、子どもをよく見るようになるのではないでしょうか。
「何を書いたらいいのかわからない」という保育士さんがいると聞いたことがあります。逆の発想で「記録しよう」という気持ちで見ると、子どもをよく見るようになるかもしれませんね。書きながら気づくこともあります。
トビラコ店主
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