お知らせ一覧

2019.02.11

トビラコへようこそ!
〜店先で、ちょこっとおしゃべり〜
 
 

関西の名門小学校を受験する子たちが通っている幼児教室を見学させていただいたことがあります。
 
いったいどんなことを勉強しているのか、というとじつは家庭でできるお手伝いのレベルが多かったのでちょっと驚きました。その教室を経営している先生も「こういうことは、家庭でできることなのよ」とおっしゃっていました。
 
たとえば「買い物ごっこ」。使うのは布でできた野菜と小さなカゴ。先生が「ニンジンとピーマンとじゃがいもを買ってきてください」と言うと、子どもが、野菜が並べられたところまで行って、かごに入れます。
 
一見なんともないように思えるのですが、「買い物ごっこ」は、二つの力が必要になります。
 
1)先生の話を最後まで聞き取る力。
2)野菜の名前を知っていること。
 
どちらも家庭できるし、スーパーで一緒に買い物にいって、野菜や果物の名前を教えてあげれば、覚えられるでしょう。こちらは布ではなくて本物ですからね。手触りや匂いもわかります。
 
数のお勉強では、「クッキーを5つお皿に並べてください」とか「3つずつ分けてください」とか。そんな感じです。
 
これは、数の概念の学習だけではありません。生活の中で使われる数の呼称の学習でもあります。
 
「5つ(いつつ)」という言葉がわからな子が案外多いと、その時先生に聞きました。「5」という数字がわかり、5個の量もわかる。でも「5つ」と言われるとわからないし読めない。「5つ」と書かれたプリントの問題の意味がわからず、「先生、ゴツって何?」と聞かれて、その先生は「いつつ」と読めないことを知り、「いつつ」という言葉が生活の中で使われていないことに気づきます。
 
「ずつ」もそうです。「3つずつ」の意味がわからずに、つまずく子は結構いるそうです。これも生活の中で「3つずつ」という言葉が使われていれば、どうということはありません。
 

ほとんどが生活の中でお手伝いをしていれば身につく範囲のことを、その教室ではやっていました。
 
でも、さすがにこれは無理だなと思ったのは、先生が一定のスピードで読んだ物語を聞き取る練習。たとえば「日菜ちゃんが、午後2時に家を出て、ケーキ屋さんにより、ショートケーキ2個とシュークリーム3つとプリン1個を買い、バスに乗っておばあちゃんの家に行きました。日菜ちゃんの家からバス停3つ目がおばあちゃん家で(後略)」という感じで先生が読みます。子どもはひたすら集中して聞くだけ。
 
読み終わったところで、質問タイムに。「日菜ちゃんは、シュークリームをいくつ買いましたか?」というように。大人でも、ぼんやりしていると聞き逃します。
 
こんな訓練は家でやる必要はないのですが、野菜の名前も、数の呼称も家庭のお手伝いができてれば十分に身につくということです。
 
もちろん、安くはない月謝を払っているので、〇〇式で文字を教えたり、フラッシュカードを使ったりはしていましたけどね。
 
10年以上前の話なので、いまは事情が違うかもしれません。ただ、低学年のうちは日々の生活の中でしていることが、勉強に結びつくことがすごく多いと思います。入学が近づいたからといって急に文字や数を教え込むよりも、お手伝いの方が大事ではないでしょうか。
 
そうそう、蛇足ながら。小学1年生でひらがなの読み書き全部できていた子と、できていなかった子の6年生での成績を調べた先生がいました。
 
結果、全く相関関係がなかったそうです。むしろ1年生の時に読み書きが全部できていない子の方が成績がよかったという例は珍しくなかったそうです。

 
 
 

トビラコ店主より

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