お知らせ一覧

2019.07.01

トビラコへようこそ!
 
〜店先で、ちょこっとおしゃべり〜
 

おそるおそる始めたイベントですが、おかげさまでもう8回くらい開催しています。今年はあと3回開催する予定です。
 
トビラコのイベントは、商品を開発した人たちが講師を務めるセミナー&ワークショップです。講師は伝えたい思いに溢れています。現場からの報告があり、話も具体的です。講師から聞いた活用法をすぐに取り入れることができます。
 
ご家庭で取り入れていただき、「子どもが喜びました」という声を聞くのは本当にうれしいし、イベントを開催してよかったとしみじみ思います。
 
ただ、ここで少し水を差すようなことを言ってしまいます。支援員の方は必ずしもうまくいかない場合があります。取り入れる環境が家庭とは違うからです。
 
セミナー&ワークショップに参加して、すっかり感動して、うちの施設(学校)でもぜひ取り入れようと持ち帰ったとします。そしてほかの職員に提案したところ、うまく受け入れてもらえなかった。あるいは実践したけどうまくいかなかった。このようなケースもあると思います。
 
何がいけなかったのでしょうか? これまでトビラコ店主が見聞きしてきたことから想像するに次のようなことではないかと思うのですが、いかがでしょうか?
 

1)思い込みが強すぎて、相手にうまく伝えることができていない。
 
セミナーで感動するとすぐに実践したくなります。でも、伝える職場の相手はセミナーに行っていません。その支援法は初めて聞くものかもしれません。両者に激しい温度差があります。「とにかく、すごくいいんだから」的なすすめ方では、相手は納得できませんよね。あなたも支援員のプロなら、相手もプロです。伝え方の工夫は必要です。
 

2)相手の支援法を否定して、自分の提案をゴリ押ししてしまう
 
新しいことを取り入れる時に注意しなければならないのは、自分でそのつもりはなくても、これまでのやり方を否定しているように聞こえてしまうことです。
トビラコ 店主も、小学校取材で散々見てきました。自分のやり方をゴリ押しする先生は、外で受けが良くても校内では浮いた存在になりがちです。協力者を得ることが難しくなり、結局はそのメソッドが定着しなくなってしまうのです。
 
取り入れたい支援法、定着させたい支援法であるなら、自分の味方、自分に協力してくれる人を地道に増やしていくことではないかと思います。トビラコ店主が、もしその立場なら、反対しそうな人を真っ先に味方につけることを考えると思います。
 

3)受け入れ態勢ができていない
 
取り入れたくても、その時間がない。人がいない。場所がない。物理的に難しいことがあります。まずは、取り入れる素地を整えることから始めてみましょう。必要なものは何でしょうか? 
 

4)取り入れ方に問題がある
 
たとえば、「トーキングゲーム」や「すきなのどっち?」を10人くらいでやってしまうと、ダレてしまいます。順番がなかなか回ってこない子は飽きてしまって騒ぎ出すかもしれません。
あるいは、一人だけ喋り続ける子がいたら、「ひとり1分にしようね」という臨機応援なルールづくりができる指導者がいないと、うまくまとまりません。
 
療育アロマ」であれば、子どもの同意なしにマッサージをしてしまうと、特に感覚過敏の子などには恐怖を与えてしまうかもしれません。
 
取り入れ方に問題があると、効果のない支援として切り捨てられてしまいます。
 
お伝えしたいことは以上ですが、なんか、口うるさく聞こえたら、ご容赦を。
 
要は、ご自分の勤務されている場に合わせてうまく取り入れてください、ということです。やり方だけを真似するのではなく、大事なのは本質をとらえることではないかと思います。
 
「トーキングゲーム」や「すきなのどっち?」であれば、傾聴(自分の話を聞いてもらえた)と自己開示(自分のことを話すことができた)を通して、普段子どもが苦手としているコミュニケーションの楽しさを体験することです。
 
「療育アロマ」であれば、子どもの情緒が安定することであり、気持ちの切り替えができたり、ほっとできたりするように働きかけることです。
 
本質さえブレなければ、それぞれの現場の事情に合わせた方法で取り入れていただくのが一番いいのではないかと思います。
 

 
 
 

トビラコ店主より

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