お知らせ一覧

2020.02.25

トビラコへようこそ!

〜店先で、ちょこっとおしゃべり〜
 

保護者にも、支援者にも伝わる実用書として、真っ先に挙げたいのは『子どもの発達を支える アセスメントツール』(安部博志著 合同出版)です。
 
こちらで、何回もご紹介しているのですが、このコーナーにお立ち寄りいただく方は、少なく、また初めての方も多いので何回もアナウンスしちゃいます。
 
そして、これも一昨日からお伝えしているように、ある会社からの依頼で発達障害の関連本を書店のコーナーに作る任を仰せつかっております。自分の頭を整理する意味もあって、こちらで本をご紹介しながら、少しずつコーナーを固めております。
 

で、この『子どもの発達を支える アセスメントツール』。
 

 

この本の最大の特徴は、2種類のチェックシートがついていることです。付録ではありません。このシートに本書が対応しているのです。シートありきの本書です。
 
チェックシートのひとつは「アセスメントシート」、子どもの発達段階(2歳〜7歳)をチェックできます。アセスメントとは直訳すると「評価」ですが、子どもが年齢相応のことがどの程度できているのか、いないのかをみる「見立て」の方が近いかも。
 

 
もうひとつのチェックシートは「困っていること確認シート」。「理解」「行動」「社会性」「その他」の分野があり、そこから枝わかれしてチェックできるようになっています。
 
このチェック項目が、とても具体的です。単に「社会性がない」ということでお茶を濁さない。社会性がないと、どんな行動になるのか、そこが具体的に書かれているのです。
 
「理解」の項目では「言われていることがわからない」→言葉の意味が理解できない、うまく聞き取れない。このようにどんどん具体的になって、チェックできるようになっています。
 
逆にいえば、理解できないのは、「言葉の意味がわからないからかも」「聞き取れていないのかも」と気づくこともできます。また、そういう目で子どもを見ることもできます。つまり、ここでわかるのは、「困っているのは子ども」だということです。
 
言葉の意味がわからなくて困っている。聞き取れなくて困っている。
 
「困っているのは子ども」という支援者として最も大事な視点を、具体例を出しながら、支援策を提示しながら、著者が教えてくれているのです。
 
「困った子」ではなく「困っている子」を念頭入れて、支援しなさいということなんですよね。
 
で、この「困っていること確認シート」と、本が対応しているのが、また本書のすごいところです。
 
言われていることがわからない」→言葉の意味が理解できない子、うまく聞き取れない子には、次のようなアドバイスがあります。
 
・子どもの動きを止めて正面から目線を合わせ、ゆっくりと話す。
・一度にひとつのことだけ伝えるようにする。
・接続詞、代名詞、修飾語など余分な言葉は使わない。
・ワンセンテンスをできるだけ短くする。
・子どもが具体的にイメージできる言葉を使う。
・初めに結論を伝え、細かなことは後から伝える。
・身振り手振りも交えながら伝える。
 

こんなに具体的な方法が出てくるのも、現場で長く、いろいろなタイプの子どもを支援してきたからです。ここまで具体的だと子育てにも活かせますよね。
 

写真は、筑波大学附属大塚特別支援学校時代の安部博志氏
 

この本を、一言でいうと、クールヘッド、ウォームハートです。冷静な頭、あたたかい心。著者の安部博志氏は、特別支援学校の中でもエリート校である筑波大学附属大塚特別支援学校に23年間勤務し、学校の内外で支援活動をしてきました。支援した学級は、学校の外だけでも10,000は超えるそうです。このアセスメントシートは、15年間かけて、改訂すること7回、子どもの発達段階をみながら作り上げてきました。心血注いだといってもいいと思います。
 
その子の困り感に敏感で、支援するための引き出しをたくさん持っているのがプロです。そこから、うちの子にいいかもと選べるのが親かもしれません。『子どもの発達を支える アセスメントツール』を読むとそのことがよくわかります。

 
トーキングゲーム 、かえるカードも安部氏が子どもをみながら、現場で作ったものを商品化しました。
 
 

トビラコ店主

 
 

********************************

4/4土 筑波大学附属大塚特別支援学校の先生と考える 子ども目線の手立て 教室で、放デイで明日から使える支援者のためのワークショップ&セミナー

残席7名!!


 
********************************
3周年ありがとうキャンペーン実施中。お買い上げいただいた方全員にtobiracoオリジナルグリーティングカードプレゼント!さらに、2,500円以上お買いあげの方の中から、毎月抽選で3名様に、tobiracoの商品をプレゼント!


 

********************************

小学館の子育てサイトHugKum(はぐくむ)に連載していました。
********************************

ウェブサイト以外でも発信しています。

Facebookはこちらから(日々、なんか発信しています)

LINE@はこちらから。イベントのお知らせなどもしております。

友だち追加
 
********************************
 
【香りお試し便のお知らせ】
tobiracoでは、発達障害の子のための「補完医療」として療育アロマを発売しています。
 

 
tobiracoの療育アロマって、どんな香りなの?
という方のためには「香りお試し便」(費用は切手代のみ)をお届けしています。
 
「香りお試し便」は、
専用の厚紙のスティック(試香紙)に「おだやか」と「きりり」の香りを染み込ませてお届けします。
 
ご希望の方は、返信用の封筒に84円切手を貼ってトビラコ宛にお送りください。

<返信用の封筒にお書きにいただくこと>
1)お届け先のご住所2)郵便番号3)お名前
84円切手が貼られていない場合は、お送りできませんのでご注意ください。

<宛先>
〒 145-0065
東京都大田区東雪谷1-12-1
Maison15 203
株式会社 tobiraco「香りお試し便」係

お申し込みいただいてから、ほぼ1週間以内にお届けできるようにいたします。

発達障害の子のための精油

********************************

トビラコが編集した本
 
発達障害の子のためのすごい道具』(小学館)
 

 
 
発達障害 あんしん子育てガイド』(小学館)
 

********************************