トビラコへようこそ!
〜店先で、ちょこっとおしゃべり〜
時計の学習で、つまずく子が少なくありません。
つまずく理由のひとつは、教える側がどこでつまずくかをわかっていないことが挙げられると思います。
わかっている側が、わからない側に教えるのは意外と難しいんですよね。
たとえば、11時29分の針の位置。短い針が「11」を過ぎたところを指していますが、11時台とわかります。
でも、わからない子にしてみれば、短い針が「11」ぴったりのところを指していないから、11時なのかどうかわからないという場合があります。「11」と「12」の間に短い針があるから、11時台に決まっていると思えるのはわかっているからです。
わからない子は、とことんわからないんです。だからこそ、たくさんの手がかりが必要となってきます。
『1日1歩 スモールステップ 時計ワークシート』(佐藤義竹著 合同出版)は、佐藤先生が担任時代(現筑波大学附属大塚特別支援学校教務主任)に作成した時計学習のプリントをワークシートにしたものです。
とことんわからない子が「できた」という達成感を持てるように、そして次のステップへの意欲がわくように作られています。
最初に、これ以上細かくできないというくらいにたくさんの手がかりを並べ、少しずつ手がかりを減らしていきます。そうして、いつの間にか手がかりなしでも時計が読めるようになるという仕掛けです。
スモールステップのステップの幅は、子どもによって違います。だからこそ、たくさんの手がかりが必要なんです。Aちゃんにはなんともなかったのに、Bくんがつまずく箇所というのがありますからね。
佐藤先生のワークシートで、いいなと思った点がもうひとつあります。それは、色使いがとても少ないこと。白い時計盤に2色しか使っていません。これも大事。時々見かけるのは、時間ごとに色分けだれたカラフルな時計盤。情報量が多すぎるように思います。
時間ごとに色を変えるというのは、一見いいように見えるかもしれません。でも、それはわかっている側の考えだと思います。時計の読み方がまったくわからない側からすると、目がチラチラして気が散ってしまいます。
色の情報はシンプルに。それよりも、時計の針の読み方だけに集中できるたくさんの手がかりを。
思わぬ、前倒しになってしまった春休み。『1日1歩 スモールステップ 時計ワークシート』は、いかがですか。
トビラコ店主
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