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2020.10.04

トビラコへようこそ!

〜店先で、ちょこっとおしゃべり〜

お試しいただける商品をまとめました、こちらです。

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本を見て支援グッズを手作りして試したけれど、なんだかうちの子、うちの生徒にはあわない。

 
そんな経験はありませんか。

 
Aさんに効果的だったものが、Bくんにも効果を発揮するとはかぎらないと、佐藤義竹先生(筑波大学附属大塚特別支援学校)は話します。

 
佐藤先生が、支援のために手作りした教材教具は数知れず。それだけに説得力があります。

 
そもそも手作り支援グッズは、Aさんに必要な支援はコレというところから出発したオーダーメードなんですよね。だから、Bくんには、なんだかあわないとなるわけです。オーダーメードの洋服とおなじですね。

 
もうひとつ。佐藤先生がアドバイスしているのは、子どもの成長にあわせて見直すということ。この点もオーダーメードの洋服と考えるとわかりやすいかも。

 
「同じ教材を1年間ずっと使い続けることもありますが、それよりも多少の変化を加えて、形を変えながら活用した教材の方が多いのではないかと思います」と佐藤先生。

 
ひるがえって、トビラコで発売している手作り出身の教材はどうなの? という話になります。

 
たとえば、佐藤先生が手作りしていた教材を製品化した「好きなのどっち?」。

 

佐藤義竹先生、手にしているのはご自身考案「好きなのどっち?」。

 
発売からもう少しで2年になります。その間に、いろいろな使い方をしていただいることがわかり、こちらが勉強になります。

 
最初は通常の使い方。カードをめくって、二つのイラストのうちの好きな方を答える。ちょっと専門用語を使うと「自己選択」「意思表明」ということになります。でも、そのうちに、言葉遊びや連想ゲームなどにも使われるようになりました。
 
そこで、思ったのは、教材はシンプルであればあるほど、使う側が子どもにあわせて工夫できるということです。
 
たびたび、洋服にたとえてしまいますが、コーディネート次第でいくらでも活用できるシンプルな服ということでしょうか。
 

 
たとえば、「アイスクリームとチョコレート」の似てるところ、違うところゲームをしている学習支援の塾もあります。似てるところは「甘い」「デザート」「カタカナ」とか、違うところは「アイスクリームは冷凍庫にしまう、チョコレートは冷凍庫に入れない」とか。この使い方には本当に関心しました。

 
あるいは「すいかとメロン」というカードなら、どちらを選んで連想ゲームを。「すいか」を選んだとします。そこから「すいかといえば、夏」「夏といえば、海」「海といえば泳ぐ」「泳ぐといえば水泳大会」「水泳大会といえばクロール」みたいに、どんどんとみんなでつなげていきます。私も参加したことがありますが、楽しかったですよね。他の人が、へ〜、こういうことを連想するんだと思ったり。このアイディアにも支援する側の柔軟性には関心させられました。
 
シンプルなゲームは、支援する側の力量がとわれるのかもしれないし、意外と子どもが遊びかたを考えることもあって、それはそれで楽しいですよね。

 
 
 

トビラコ店主

 

 

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発達障害の子のためのすごい道具』(小学館)

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