「トビラコへようこそ!
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就学前に療育に通うと、通常級に行ける。
このように思っている人がいると聞いて驚きました。
療育は、発達に課題を抱えた子の特性に配慮しながら、その子のいいところを伸ばし「できる」を増やすことです。その子が自信をもつことで、自己肯定感も高まります。定義は、人によって微妙に違ったりしますが、少なくとも「通常級に進む」が療育の目的ではないはず。
なぜ、そのような誤解が生まれてしまったのか、考え込んでしまいました。
もしかしたら療育を幼児の早期教育のようにとらえているのでしょうか。たしかに療育施設では、就学前になると、小学校に上がって困らないような練習をしたりするかもしれません。じっと椅子に座っていられるように、とか。呼ばれたら返事ができるように、とか。でも、それは療育の現場で職員が横についていてくれたから「できた」のかもしれません。
通常級は1クラス30人なり35人なりの子どもたちに対して、教師はひとりです。療育の場で丁寧に配慮してもらったからできたことが、通常級ではできなくなるかもしれません。
療育で「できる」を増やしたのに、通常級で「できない」が増えてしまったら、その子は自信を失ってしまはないでしょうか。通常級にいれて、途中から通級指導教室(通級)、特別支援級、特別支援学校へということは、もちろん可能です。でも、最初の段階で「みんなについていけない」という焦りや不安からスタートしてほしくないですよね。
通常級で自信を失った子が、支援級でのびのびするようになったという話はよく聞きます。何がなんでも、通常級へ入れることが、その子の幸せにつながるかとうかを考えてほしいなと思いました。
トビラコ店主
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トビラコが編集した本
『発達障害の子のためのすごい道具』(小学館)
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