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2020.11.15

「トビラコへようこそ!

〜店先で、ちょこっとおしゃべり〜
 
お試しいただける商品をまとめました、こちらです。

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特別支援学校や特別支援学級で学ぶことを希望する子の話を、このところ聞くようになりました。
 
障害のある子もない子も、同じ教室で学ぶことがいいことのように考える人たちがいます。でも、当事者である子どもたちの誰もが、そう思っているわけではありません。
 
たとえば、識字障害の高梨智樹さんは、中学校は特別支援学校を希望しました。一般的に特別支援学校というと知的障害があったり、肢体不自由であったりする子が通う学校というイメージがあります。実際、ほとんどのケースがそれです。でも高梨さんのように、知的な遅れはないけれど病弱である子も通うことできます。
 
病弱であった高梨さんは、毎日同じ時間に起きて通うことが難しいこともあり、遅れて登校したり、体調がすぐれず休んだりすることもしばしばでした。同級生からは、なぜ遅れてくるのか、なぜ頻繁に休むのかを聞かれるのがいやで特別支援学校行きを決めます。
 

中学時代から部品を輸入してドローンを自作。のちにドローンで撮影する会社を父親と起業。

 
特別支援学校で、識字障害に理解のある先生に出会い、それまで「勉強ができない」と思っていたのに、支援学校の先生のおかげで勉強がどんどんわかるようになりました。その後、合理的配慮により受験をして定時制の高校(こちらも本人の希望)に入りました。
 
もし特別支援学校にいかなければ、「勉強ができない子」のままで、クラスでは浮いた存在になっていたかもしれません。居心地も決してよくなかったでしょう。
 

 
また、別の例ですが、聴覚過敏のある子が、自ら特別支援学級を望んで、のびのびと学んでいるという話も聞いたことがあります。聴覚過敏の子が、通常学級の子と一緒に音楽や体育の授業を受けるのはかなり厳しいと思います。配慮をしてもらったとしても、です。それよりは少人数のクラスで静かに授業を受ける方が落ち着くわけです。
 

 
障害のある子もない子も同じ教室で学ぶことがいいことがどうか、障害のある子どもの思いは聞かずに決めているわけですが、当の障害のある子たちは案外、それを望んでいなかったりすることもあるんですよね。それと、特別支援学校や学級を希望する子は、そうした学校に対しても偏見がなく、むしろ大人の方が偏見が強い場合もあります。
 
 
 

トビラコ店主

 

 

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小学館の子育てサイトHugKum(はぐくむ)に連載していました。
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トビラコが編集した本

発達障害の子のためのすごい道具』(小学館)

発達障害 あんしん子育てガイド』(小学館)


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