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お試しいただける商品をまとめました、こちらです。
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サルの赤ちゃんで有名が実験があります。
授乳できるけど針金でできた代理母と、授乳はできないけどフワフワ毛布の代理母。どちらにサルの赤ちゃんがしがみつくかというものです。
アメリカの心理学者ハーロウ博士が行いました。
結果、サルの赤ちゃんはフワフワ毛布の代理母に、1日の大半をしがみついていたそうです。ミルクがでなくても、フワフワと肌触りのいい母を選びました。これは、触覚体験と情緒の関係をみる実験です。
肌触りがいいと情緒も安定するということなんですが、それこそ肌感覚としてわかりますよね。
ところが、感覚(触覚)に問題があると、心地よいはずの肌触りを不快に感じてしまうそうです。その結果、情緒も不安定になってしまうといいます。
お母さんと手を繋げない、抱っこさせるのを嫌がる、散髪や耳掃除などを極端に嫌がるという子が、まさにこのタイプ。
では、触覚の問題を改善する方法はないのでしょうか。

10種類の感触。筑波大学附属大塚特別支援学校の教材。
触覚も含め感覚というのは、「脳の栄養」。豊かな感覚が脳の働きをよくしてくれると、感覚統合の祖エアーズ博士は述べています。なので、上手に刺激を与えることで、脳の触覚の回路は活性化されるそうです。
作業療法士の木村順さんは、触覚の回路を活性化させる方法として、「タッチ遊び」をすすめます。乾いたスポンジを足にこすりつけたり(このとき、スポンジを見て確認できるようにする)、帽子のあごひもが苦手な子なら、ほっぺのあたりからこすり、慣れたら首すじへ、というように。
療育アロマのアロママッサージオイルも、触覚に問題のある子にもおすすめしています。オイルを媒介にするので直接肌にふれることがありません。しかもいい香りなので、気持ちが落ち着きます。アロママッサージオイルを習慣にしたら、ママと手をつなげるようになったという報告が何人ものかたから届いています。

脚のマッサージ
触覚と情緒の関係。意外と見過ごされているように思います。そして、感覚は脳の栄養というエアーズ博士の論は、目からウロコでした。
トビラコ店主
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小学館の子育てサイトHugKum(はぐくむ)に連載していました。
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トビラコが編集した本
『発達障害の子のためのすごい道具』(小学館)
『発達障害 あんしん子育てガイド』(小学館)