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「やさしくなる練習」として、「見る目をかえる 自分をはげます かえるカード」がある小学校の道徳の授業で使われています。
『道徳教育』(明治図書)6月号に、掲載された先生の実践記録で知りました。
その先生のクラスでは、かえるカードに書かれたネガティブな言葉をみんなで、どのようにポジティブな言葉に変える(リフレーミング)かを考えて発表していました。
「ちょうしにのるよね」というネガティブワードを、子どもたちはさまざまな言葉でポジティブに言い換えていました。
「元気いっぱい」「楽しい」「うれしい」「もりあげる」「夢中」などの言葉が飛び出していて、なるほどねえと関心しました。そうなんです、ひとつの言葉に対して、いくつものポジティブな言葉あっていいんです。正解はありません。
給食時間のエピソードがまた素敵です。
「いただきます」のあいさつの直前まで遊んで給食の準備をしない子に、先生は「一生懸命に(給食の準備の)仕事をしたみんなに一言伝える必要があるんじゃないかな」と話すと、その子は「みんな、ごめんなさい。みんながちゃんと仕事しているのに遊びがやめられなくて」と謝ったそうです。
すると、クラスの子たちは「次に気をつけてほしいけど、遊びに夢中になっちゃうことってあるよね」「うん、うん、あるある。私だってあるもん。すごく楽しくて夢中になってたんだよね」といったそうです。
そこで、先生はハッとして子どもたちが「リフレーミング」していたことに気づきます。
正確には「リフレーミング」ではないかもしれません。でも、その子がみんなに「そのままでいいよ」肯定されたということです。
「かえるカード」は、自己肯定感を高めるカードです。「高める」というよりは、「低くならないようにする」とも言えるかもしれません。
自分だけではなく、相手の自己肯定感も下げないようにする。これが「やさしくなる練習」です。ちなみに、子どもたちは小学校1年生です。
そう、「あなたは、そのままでいいんだよ(ネガティブにならなくても)」を伝えるのが「かえるカード」です。
かえるカードは、カードに書かれたネガティブな言葉(発達障害の子が言われがち)の裏面にポジティブな言葉が書かれていますが、誤解のないようにしていただきたいのは、単に言葉の言い換えではないということなんです。
「見方をかえる」=リフレーミング(フレームを変える)。リフレーミングして「そのままでいい」という自己肯定感を高める、他人に対してもそのようにふるまえるようになるためのカードです。
翻訳機のように単なる「言葉の言い換え」ではないことを強くお伝えしたいです。
場合によっては、言葉がいらないこともあるかもしれません。ただ微笑んでうなずくだけでも、「そのままでいんだよ」とその子をうけとめることもできます。
言葉だけ言い換えても、その子を見る目が変わっていなければ意味がありません。
トビラコ店主
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【発達障害の子の小学校入学】学習につまづかない「ノート・日記・下じき」選びで工夫しよう!をアップ!
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トビラコが編集した本
『発達障害の子のためのすごい道具』(小学館)
『発達障害 あんしん子育てガイド』(小学館)