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「マルとバツだけで子どもを評価したくないんです。チェックリスト」も嫌いです。
まっすぐに、このような苦言を呈する先生が、出版の世界、少なくとも子育て雑誌や教育雑誌には必要ではないでしょうか。
雑誌を長らくやっていた身としては、大変に耳の痛い話でもあります。マルバツやチェックリストというわかりやすさは読者うけして、雑誌が売れます。
毎月(週刊誌なら毎週)、売れた部数に一喜一憂する編集者たちにとって「これ」をすると雑誌が売れるという「これ」は、麻薬のようなものです。
マルバツ、チェックリストは、まさにその麻薬なのです。ついでにいうと、学歴も麻薬です。とくに「東大」はそのさいたるもの。「東大にわが子を入れる」式の話は手堅く売れます。
発達障害界隈でいれば、「才能を伸ばす式」の話。これも売れるでしょう。
マルバツ、チェックリスト、学齢、東大、才能を伸ばす。これらは、すべて、子どもを評価し、ときに子どもを追い詰めてしまう要素をたっぷりふくんでいます。
冒頭のマルバツ、チェックリスト反対派の先生は、「好きなのどっち?」の考案者、佐藤義竹先生です(筑波大学附属大塚特別支援学校)。佐藤先生は「できない」という言葉を使わないとおっしゃいます。
「〇〇ができない」ではなく「〇〇するとできるようになる」。
たとえば「遊ぶ順番が守れない」ではなく「最初に約束しておくと順番を守れるようになる」というように。
この、「〇〇すると」は子どもによって違うし、「〇〇すると」を考えるのが、その子をよく知っている傍にいる大人の役割ではないでしょうか。
不特定多数相手の雑誌は、じつはそれが不得手なのです。
トビラコ店主
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