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2021.09.17

トビラコへ、ようこそ

~店先で、ちょこっとおしゃべり~

お試しいただける商品をまとめました、こちらです。
 

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「だから 言葉のシャワーはあかん」
 
言語聴覚士(ST=speech&language therapist)のてらだななさんのインスタグラムには、いつもハッとさせられます。

 
「言葉のシャワー」や「言葉がけ」は一般的に、良いことのように言われています。
 
良いこともあるでしょう。でも、てらださんのインスタグラムを読むと、必ずしもそうではないことが書かれています。

 
これには、私も大いにうなずきました。
 

自閉症で重度知的障害の妹は、なかなか言葉がでませんでした、一生懸命に、それこそ「言葉のシャワー」を浴びせるように、あれこれ教えたことがあります。でも、効果があったとは思えません。
 
もちろん、私は、専門家ではないので、やりかたに問題があったのかもしれません。妹の知的なレベルもあったでしょう。
 
でも、ほんとうに、妹が言葉を発するのは、自分が伝えたいと思ったときです。
 
たとえば、お菓子の袋をうまく開けられないときに、袋を差し出して開け口を指さし「ここ、ここ」といいます。
 
「ここ」という言葉は、言葉のシャワーで教えたわけではありません。何かの時におぼえたんでしょうね。指をさして、相手に伝えるのも、言葉ではないけれど、伝えていることに変わりはありません。
 
私や母の腕を軽くさわって、「せんべい」(お菓子の話題が多い)ということもあります。これも言葉のシャワーではなく、言葉のやり取りの中で覚えたんだと思います。
 

大きくなって、施設でカラオケを楽しむようになってからは、私に「カッケ」というようになりました。
 
最初、「カッケ」の意味がわかりませんでした。妹が一生懸命に伝えようとしているのはわかりましたが、いったいそれがなんのか、私も「カッケ」と何度も口にしているうちに、それが「カラオケ」ということに気づいたのでした。
 
「ああ、カラオケね」というと、妹はうれしそうに「カッケ、カッケ」といって「アメ、アメ」といいながら空を指差すので、「雨、雨、ふれふれ母さんが〜」の歌を歌ってみると、一緒に歌ったので、この歌をカラオケで歌ったこともわかりました。
 
「伝えたい」気持ちに気づくことが、むしろ、言葉のシャワーや言葉かけよりも先なんじゃないかと、専門家でもない私ですが、思いました。
 
てらださんのインスタ、「ああ、これ知りたかった」というテーマが盛り沢山です。一度覗いてみてください。てらださんの教材「言語聴覚士が作った ことばの発達を支える ことばドリルVol.1」は、トビラコでも販売しております。

 
 
 

 

トビラコ店主

 

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