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2017.07.17

トビラコへようこそ!
 

トビラコのような、ネットの片隅でひっそりと活動している会社でも時々、話を聞きたい、会いたいと連絡してくれる学生さんがいます。
 
先日も福祉関係の勉強をしているという女子学生の方から電話をいただきました。論文を書くとかで、トビラコの商品づくりの経緯について聞かれました。
 
へ〜、おもしろいところに興味を持つんだなと思いながらも、自分が子育て雑誌の編集者であったこと、そこで知り合った特別支援学校の先生たちの教材が素晴らしいので商品にしようと思い至ったことなどをベラベラと喋りました。
 
その人は、福祉関連の道具が作られていく過程、作るに至った「思い」に興味がおありだったようです。
 
話しながら思ったのは、商品を作る時って、先に「思い」ありきなんじゃないのかなということでした。が、世の中、商品が生まれるのは「売れる」ということが優先されることが多いんだと遅まきながら気がつきました(今頃かい)。
 
大量生産してたくさんの従業員に給料を払わなければならない組織なら、「売れる」というのは死活問題です。でも、トビラコのように夫婦二人でやっているような会社は「作りたいもの」を作ることが許されます。
 
逆に売れるかもしれないけれど作りたくないものは作らなくてすむのです。
 
売れるかどうかはわからない、でも作りたいと思って作ったものに「きいて・はなして はなして・きいて トーキングゲーム」があり「見る目をかえる 自分をはげます かえるカード」があります。このふたつは、今トビラコの主力商品です。
 
今だから正直に言いますが、このふたつの商品がどれくらい売れるかなど考えたこともありませんでした。尊敬する特別支援学校の先生から自分の手作り教材が子どもたちの心に響いているというエピソードを聞いて、商品にしたい、世の中に出したい、出すからには、手に取ってもらえるデザインにしたいという思いだけでした。
 
使った人から「自閉症の子が、トーキングゲームをやろうと自分から言い出します」とか
「かえるカードで自分の失敗をプラスにとらえています」というエピソードを聞くと、作って本当によかったと思います。
 
作りたいから作った、でも売れなかった。これは「だって作りたかったんだもん」で納得できます。
 
でも、「売れるかもしれない」から、作りたくないけど作った。結果、売れなかった。それが続くと徒労感だけが残ります。
 
「売れる」というのは、多くの人に受け入られるということですから、価値あることだと思います。でも、「売れる」だけを先行させてしまって「思い」がないと道を誤るような気がするのです。
 
「売れる」を「人の評価」に置き換えてもいいかもしれません。「人の評価」だけを気にして動いていると「自分の思い」が置き去りにされていまいます。
 
若い人から、原点のようなことを聞かれると、自分の頭の整理にもなりますね。

 
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来週から新商品の発売ラッシュが始まります。また随時お知らせします。

 

トビラコ店主より

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人気ブロガーのアマミモヨリさんが「きいて・はなして はなして・きいて トーキングゲーム」をブログに書いてくれました。おもしろくて、ためになる使い方です。

http://ameblo.jp/amami-blog/entry-12282332914.html?frm_src=favoritemail

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