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苦手は「環境」とのミスマッチ。
こう話すのは、筑波大学附属大塚特別支援学校の佐藤義竹先生です。佐藤先生は、「苦手」という言葉はなるべく使わないようにしているそうです。なぜなら、苦手なのではなくて環境がその子に合っていないことが往々にしてあるからです。
環境というのは、その子に関わるすべてを指します。建物はもちろん環境、教室内の人間関係も環境、人(親や教師も含め)も環境、さらにいうと道具も環境です。
佐藤先生によると「苦手を解決する道具」ではなく、「こうありたいための道具」と考える方がいいとのこと。
やや理屈っぽくなりますが、「苦手を解決」と言った時に「苦手」であることに変わりはないけど、苦手を道具が救ってくれるというイメージがあります。
でも「こうありたいための道具」は、苦手を救うのではなくて、「これができるといいな」という前向きな視点ですよね。そしてのそのための道具があるわけです。
たとえば、「コンパスを使って円を描くのが苦手」は、こんなふうに言い換えられないでしょうか。
円をうまく描けるコンパスに出会っていないだけ。
つまりコンパスを使って円を描くのが苦手なのではなく、自分に会ったコンパスを使えていない、道具とのミスマッチが苦手を作り出している。
「円がきれいに描けるようになるため(これができるといいな)」の道具に出会えれば、苦手という言葉は生まれません。
環境とのミスマッチということでは、先日、言語聴覚士の中川信子さんがXで、こんなポストをしていました。
「学校に行けない子ども」ととらえるのをやめて、「学校が合わない子ども」と考えてほしい。
変わるべきは子ども(や家庭)ではなくて、学校のほうなのだし。
ずいぶん変わって来たけれど、根本的な「学校」イメージは旧態已然、明治時代以来の一斉集団教育。
学校の変革を住民が応援する時代ぞ😉
— 中川信子 | 子ども分野の言語聴覚士 (@mint93791876) September 16, 2024
まさに学校という環境が変われば、いくつもの「苦手」は「苦手」ではなくなるのではないでしょうか。
トビラコ店主
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トビラコ店主が取材した記事が小学館子育てサイトHugKumに掲載
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小学館子育てサイトHugKumに佐藤義竹先生のインタビュー記事が掲載されました。
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