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2024.10.29

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学習障害のひとつ、算数障害(ディスカリキュア)はあまり知られていないかもしれません。
 
数の大小が(すぐに)わからない(7と9でどちらが大きいかなど)、量の大小がパッと見てわからないなど、算数の基礎となる部分に課題があったり、九九が覚えられない、小数や分数の計算が苦手、計算はできても文章題が苦手、図形だけ苦手、計算式を立てられないなど小学校3年生以上から(九九は2年生)の算数に大きな課題を抱えるものまであります。
 
Newton(ニュートン)2024年11月号の特集「発達障害の脳科学 子供から大人まで」の受け売りなのですが、算数障害は脳のネットワークの不具合だそうです。

脳科学で次々といろいろなことが解明されると、「算数が苦手」と「算数障害」との区別はとてもつきにくくなります。これまでは、九九が覚えられないことや文章題を解けない(立式できない)ことは、その子の努力不足とされてきました。でも「算数障害かもしれない」という目で見ることができるようになると、違った学習の仕方になるはずです。
 
私が、このところ考えているのは、暗記が苦手な子は暗記しなくていい「暗記不要論」です。Newsweekの特集を読んでも、脳の基底核という部位のネットワークに問題があるとワーキングげメモリ(記憶する力)に支障をきたし、九九が覚えられないそうです。だったら、ムダに暗記せずとも、九九表を見ればいいですし、単位の換算に至っては定規で測るように単位換算定規を使えば良いと思うのです。
 
読み書き障害(困難)は、少しは知られるようになってきました。でも、算数障害はまだまだ知られていません。間違った教え方や学び方をしている可能性は大きいですよね。
 
特集の監修をしている蟹江絢子さん(東京大学医学部附属病院こころの発達診療部医師)によると、数への興味にはゲームを取り入れると良いそうです。また文章題が苦手なら、文章を分けて絵にしたり、文章を図にすることも有効だとか。
 
蟹江さんのアドバイスで、あ、これ幼児教室と同じだと思ったのが、量の大小の見分け方です。蟹江さんによると、「パッと見て、3個だとわかる訓練」を繰り返し行うと、ある程度は量の大小の見分けがつくようになるそうです。
 
これ、幼児教室の先生が同じことを話していました。日常生活でできることとして、花瓶にさした5本の花から「3本とって」と言ったり、5個の飴のうち数えないで3個とることだったり、です。
 
算数障害を考えたときに、教科書通りの学習でいいのかという問題にぶちあたります。さらにその先にあるのは、この算数はなんのために学ぶのかということです。論理的な思考力をつけることだったり、推論を鍛えることだったとしたら、その子なりの学び方があるのではないでしょうか。学びの本丸に、算数障害は迫るのではないかという予感がしています。

 
 

トビラコ店主

 

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トビラコ店主が取材した記事が小学館子育てサイトHugKumに掲載
 
障害のある子の困り感を解決する「合理的配慮」とは?スペシャリストに聞いた、うまくいく心構えと実践手引き
 

 
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発達障害の子どもたちの「苦手」や「できない」が私を成長させてくれた。子どもを診断名でラベリングしないで!【筑波大学附属特別支援学校・佐藤義竹先生】

 

 
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