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言語聴覚士の石上志保さんのインタビュー記事が、ここ数日でよく読まれています。
誰かが紹介してくれたのかもしれませんね。
石上さんといえば、オノマトペカードですが、実際に相談室でどのようにオノマトペを活かしているのでしょうか。
石上さんの相談室にお子さんと通っていたお母さんが語ったインタビューがこちらです。
お子さんは、3歳で自閉スペクトラム症の診断を受けました。なかなか、ことばが出なくて、心配した母親がたくさん話しかけるという、ありがちなパターンに陥っていました。急いで、付け加えると、たくさん話しかけるのがいけないわけではありません。子どもが興味があるかどうか、そこがポイント。石上さんが相談室で大事にしていたのは、その子が何に興味があるかです。
子どもがボールで遊んでいたら、ボールを転がして「コロコロ」、ボールを投げて「ポーン」と言ったそうです。
この様子は、おそらく「子どもと遊んでいるようにしかみえない」という人もいるかもしれません。でも、「コロコロ」や「ポーン」がじつは、ことばの入口になります。
よく、療育に通わせても「遊んでいるようにしか見えない」と言う親がいます。でも、そこには専門家の意図が必ずあると思います。その意図を専門家は説明したほうがいいでしょう。また通わせている側も聞いてみたらいいと思います。
いかにも「教えています」「支援しています」と見えてしまうのは、支援者としてはどうなのかなという気がします。
たとえば、私が実際に放デイでみた例です。
ある子が、手提げを作っていました。すると、そばにいた支援員が「ここをもう少し、真っ直ぐに縫うともっときれいに仕上がるよ」とアドバイスしていました。
一見、よさそうなアドバイスです。でも、このアドバイスはないほうがいいと、ベテラン支援員に注意されていました。
なぜなら、その子は手提げを作って完成させたという達成感を得ることがが支援の目標でした。
きれいな手提げを作ることが目標ではなかったのです。むしろ、よけいなアドバイスがあったために「真っ直ぐ縫えない自分」を自覚することになってしまう可能性もありました。
だから、アドバイスをせずに、黙ってみていることが支援になるのです。そして最後に「できたね」と子どもとともに完成を喜び合えばいいわけです。
アドバイスは、一見支援しているように見えて、支援の邪魔になり、「だまって見ているだけ」は、支援していないように見えて、支援している場合もあります。
要は、その子本位の視点かどうか。よき支援者はそれがわかっているので、ときに「ただ遊んでいるだけ」「支援しているように見えない」となるのだと思います。
トビラコ店主
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トビラコ店主が取材した記事が小学館子育てサイトHugKumに掲載
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小学館子育てサイトHugKumに佐藤義竹先生のインタビュー記事が掲載されました。
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