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時間を見える化したタイマーは、すっかり知られるようになりました。
もともとは、「残り時間」を見える化した「タイムタイマー」が始まりではないかと思います。私たちは「あと5分」「そろそろ5分だから終わる(始まる)」という5分の時間感覚を身につけているため、気持ちの切り替えができるのです。
ところが、自閉スペクトラム症の子のなかには、「あと5分」「そろそろ5分」という時間感覚が乏しく、「はい、終わり」と言われると、突然終わらせられたように感じてパニックを起こす子がいます。時間感覚がない、だから気持ちをうまく切り替えられないというわけです。「タイムタイマー」は、そんな自閉スペクトラム症の子が残り時間を実感できるようにとアメリカの特別支援学校の先生がを開発しました。
日本の特別支援学校や支援学級でも見かけたことのある人が多いと思います。文字盤の赤い色の面積が時間の経過とともに狭くなる、あのタイマーです。
タイムタイマーを教えてくれた特別支援学校の先生も「残り時間」の見える化が大事だと話していました。
あるとき、パニックを起こす子が次のように話すのを先生は聞きました。
「いつも突然始まって、突然終わるから頭にくる」と。
「そろそろ終わる」とか「あと5分で終わる」という感覚がないため、「まえぶれなく終わった(終わりにされた)」感覚になってしまうわけです。
気持ちの切り替えがうまくできないことと、時間感覚のないことはおそらく相関関係があるのでしょう。
先生は、タイムタイマーを教室に取り入れて、残り時間を見える化しました。それだけではありません。「あと、10分で終わるよ」「あと5分だよ」と終わりを予告して、徐々に気持ちの切り替えをできるようにしていったといいます。
残り時間が見えても、ピピピとアラームが鳴ると音に驚いてかえって気持ちを切り替えの邪魔になることがあるそうです。でも、予告されたら気持ちの切り替えの準備ができるようになります。
タイムタイマーは、残り時間を見える化することで、気持ちの切り替えの準備をする道具であるという、本来の目的をアナウンスする必要があると最近感じています。
「時間の管理術」のためという側面ももちろんありますが、それだけではないんだよな〜と、とひとこといいたくなってこちらに書いた次第。
トビラコ店主
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発達凸凹と向き合う 道具で「苦手」は消える
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