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2024.12.27

トビラコへようこそ

~店先で、ちょこっとおしゃべり~

お試しいただける商品をまとめました、こちらです。
 

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言語聴覚士の中川信子さんは、たとえ話の名人です。

子どもに成長(発達)を、織物にたとえて次のようにポストしていて、なるほどと深く納得しました。

 
これ、ほんとうにそうだなと思うのです。その子のペースというものがありますよね。

この話で思い出すのは、たびたびこちらでお伝えしているかもしれませんが、「もっと、こうすれば」とアドバイスする支援者の話。

ある放デイで、高学年女子が手提げを縫っていました。出来上がりを見た支援員が「ここを、こうすれば、もっとうまくできるよ」とアドバイスしていました。

これを聞いていた放デイの運営者は、女の子が帰った後に支援者に「アドバイスはいらない。大事なのは手提げを完成させたという達成感」と注意していました。
 

そばにいる人間は「こうすれば、もっとよく」なると言いたくなります。でも「もっとよくなる」=「このままではよくない」ということです。手提げを自分の手で完成させた達成感をさらに深めるために、「よくできたね」「がんばったね」という肯定のことばをかけられることで、「あ、これでいいんだ」「認められた」という安心感が得られるのではないでしょうか。
 
「もっと、もっと」は中川さんいうところのタテの糸です。「よくできたね」「がんばったね」はヨコの糸。ヨコの糸がしっかりとしていてこそ、タテに糸を織ることができるのではないでしょうか。

しっかりと織られたヨコ糸という安心感があれば、子どもは自然とタテに糸を織り出すかもしれません。

ヨコ糸とタテ糸、そこから出来上がる織物。中川さんの秀逸すぎるたとえに、ついつい野暮を承知で具体例を書いてしまいました。というか、書かずにいられなくなってしまったのです。思わず、〇〇したくなる。その気にさせるという点でも中川さんは、あらためて根っから支援者であり、言語聴覚士です。つい話したくなってしまうから。

 

トビラコ店主

 

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