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言語聴覚士の中川信子さんは、たとえ話の名人です。
子どもに成長(発達)を、織物にたとえて次のようにポストしていて、なるほどと深く納得しました。
横糸をしっかり打ちこまずに、タテに、上に、早く伸びることばっかり追い求めたら、できあがりの織物はスカスカの破れやすいものになる。
簡単な話なのに、なぜか、こと「教育」とか「発達支援」となると、多くの人はこぞって、スカスカの織物をつくることに必死になるのよね。
なぞ。— 中川信子 | 子ども分野の言語聴覚士 (@mint93791876) December 26, 2024
これ、ほんとうにそうだなと思うのです。その子のペースというものがありますよね。
この話で思い出すのは、たびたびこちらでお伝えしているかもしれませんが、「もっと、こうすれば」とアドバイスする支援者の話。
ある放デイで、高学年女子が手提げを縫っていました。出来上がりを見た支援員が「ここを、こうすれば、もっとうまくできるよ」とアドバイスしていました。
これを聞いていた放デイの運営者は、女の子が帰った後に支援者に「アドバイスはいらない。大事なのは手提げを完成させたという達成感」と注意していました。
そばにいる人間は「こうすれば、もっとよく」なると言いたくなります。でも「もっとよくなる」=「このままではよくない」ということです。手提げを自分の手で完成させた達成感をさらに深めるために、「よくできたね」「がんばったね」という肯定のことばをかけられることで、「あ、これでいいんだ」「認められた」という安心感が得られるのではないでしょうか。
「もっと、もっと」は中川さんいうところのタテの糸です。「よくできたね」「がんばったね」はヨコの糸。ヨコの糸がしっかりとしていてこそ、タテに糸を織ることができるのではないでしょうか。
しっかりと織られたヨコ糸という安心感があれば、子どもは自然とタテに糸を織り出すかもしれません。
ヨコ糸とタテ糸、そこから出来上がる織物。中川さんの秀逸すぎるたとえに、ついつい野暮を承知で具体例を書いてしまいました。というか、書かずにいられなくなってしまったのです。思わず、〇〇したくなる。その気にさせるという点でも中川さんは、あらためて根っから支援者であり、言語聴覚士です。つい話したくなってしまうから。
トビラコ店主
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朝日新聞EduAで
トビラコ店主連載中
トビラコ店主が取材した記事が小学館子育てサイトHugKumに掲載
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