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子どもが電話でSOSを発信し、話を聞いてもらえるチャイルドラインってご存知でしょうか。
チャイルドラインはイギリスが発祥の地。イギリスから日本にチャイルドラインを導入したのは、東京都世田谷区の児童館職員だった澤畑勉さんです。もう30年以上前かもしれません。澤畑さんにはずいぶん昔にお目にかかったことがあります。子どもたちからは、その風貌から「ヒゲさん」と呼ばれていて、愛されていたなんてものではありませんでした。澤畑さんの言葉を聞くと、容易に「子どもに寄り添う」なんて言えないと思います。
その澤畑さんが亡くなりました。澤畑さんの弟子のような存在の西野博之さん(特定非営利活動法人フリースペースたまりば 理事長)が、フェイスブックに追悼の言葉を述べていたので引用させていただきます。
西野さんの著書『居場所のチカラ』で澤畑さんは、次のように述べているそうです。
「子どもの話を聴くとか、寄り添うとか、受けとめるとかいうのは、すべておとなが勝手に使っている言葉。子どものほうが話を聴いてもらえたとか、受けとめてもらえたと思ったときにしか成立しない」
「話を聴くっていうのは、言葉を聴くっていうんじゃないんだ。子どもは辛さを言葉にするんじゃないんだ。つらければつらいほど、そのことはしゃべらない。思い出したくないって思うから、それは飲みこむ。
どんなに飲みこんでも飲みこみきれないものがある。飲みこみきれずにそこからこぼれてしまう。たぶん言葉にはならないんだろう、ため息とかうめきとか叫びとかウワァーとかヤダーとかね。そういった言葉にならないものが出てくる。
それを受けとめようと、オレはここにいるぞっていうことを伝えて、待つしかないのだ。話を聴くっていうことは、そういう聴く準備をもって、わたしはあなたのそばにいるんだよっていうことを、子どもに理解されるように伝えることなんだ」
『居場所のチカラ』が出版されたのが、2006年。その前から澤畑さんは活動されていましたから、30年くらい前から、こうしたことを考えて活動していたわけです。
建物だけ用意しても子どもが心から、ここが自分の居場所と思えるようでなければ、子どもの居場所にはならないと思います。建物はどうでもよくて、それよりも子どもを受け入れる覚悟のある人たちがそこにいることが最も大事ではないでしょうか。澤畑さんは、そのことを後から続く人たちに教えてくれたように思います。
改めて澤畑さんのご冥福をお祈りします。
トビラコ店主
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