お知らせ一覧

自動下書き

2025.05.30

トビラコへようこそ

~店先で、ちょこっとおしゃべり~

お試しいただける商品をまとめました、こちらです。
 

——————————–

 
発達障害の子が苦手とするひとつに、「ボディーイメージをつかむ」があります。ボディーイメージとは、文字通り自分の体のサイズ感であるとか体の動きであるとかをイメージすることです。
 
たとえ話の名人である作業量療法士の木村順さんによると、車の運転をイメージすると良いそうです。車体(ボディー)を標識やガードレールにぶつけずに上手に右折や左折ができたり、道幅に沿って運転できるのは、車のサイズをイメージできているからだというのです。もし、イメージできていないと、車体はあちこちにぶつかってしまい、ときに事故につながります。なかなか、わかりやすいたとえですよね。
 
ボディーイメージの話で、私がいちばんおどろいたのは、こたつに入ると「足がなくなる」感覚にとらわれるというASDの人の話。他のASDの人に聞いたら、「そう、そう」と同意していました。
 
たしかに、こたつに足を入れると、足は視界から消えます。でもだからといって、たいていの人は「足がなくなる」感覚にはなりません。ここが、ボディーイメージをもてるかもてないかの違いなんでしょうね。
 
外遊びは、ボディーイメージを促すものが多いそうです。ジャングルジムの中をくぐり抜ける遊びは、まさに自分の体をイメージしながらです。
 
体を低くしてトンネルを行ったり来たりするのもそうです。かくれんぼも、じつはボディーイメージの発達にいいそうですよ。自分の体が相手から見えないようにするわけですからね。おまけに、みつからないように息を潜めるのは衝動性を抑える訓練にもなるとか。
 
今から思えば、かくれんぼが、たしかにボディーイメージと関係していると思った出来事がありました。弟が4歳頃のことです。近所の子とかくれんぼをしたのですが、弟はかくれることをせず、ギュッと目を閉じて立っていました。「こうしたら、見えないよ」と言ったので驚きました。軽度の知的障害とおそらく発達障害もあるだろう弟です。このとき、私は「自分が変わると、世界が変わる」と思っている弟をおもしろがったのですが、母は嫌な顔をしました。
 
ボディーイメージの発達を支援する遊びのひとつに、「まねっこ」があります。親子で遊ぶなら、親が何かポーズをとり、子どもにまねをしてもらいます。
 
たとえば、両手のひらを両耳の上にのせて「ネコちゃん」、招き猫のポーズでもいいですよね。右耳をつかんだポーズや、のっしのっしと歩くクマ歩きもいいかもしれません。このあたりは、先ほどの木村順さんが保育士さんにすすめている遊びですが、家庭でもできそう。うちの子、ボディーイメージが未発達かもしれないと感じたら、お試しください。

 

トビラコ店主

 

********************************
 

トビラコ店主が取材した記事が小学館子育てサイトHugKumに掲載
 
  
障害のある子の困り感を解決する「合理的配慮」とは?スペシャリストに聞いた、うまくいく心構えと実践手引き
 

 
すきなのどっち? きもち・つたえる・ボード トライゲーム やってみたいのはどっち?を考案した佐藤義竹先生の『自信を育てる 発達障害の子のためのできる道具』(小学館)、好評発売中!

トビラコ 書籍 『自信を育てる 発達障害の子ためのできる道具』
 
小学館子育てサイトHugKumに佐藤義竹先生のインタビュー記事が掲載されました。
 

発達障害の子どもたちの「苦手」や「できない」が私を成長させてくれた。子どもを診断名でラベリングしないで!【筑波大学附属特別支援学校・佐藤義竹先生】

 

 
発達障害の子の「できる」を引き出す学習道具ベスト5 筑波大学附属特別支援学校の先生が教えます!
 

  
Xはこちらから

Facebookはこちら

LINE@はこちらから。イベントのお知らせなどもしております。

友だち追加