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発達障害の子が苦手とするひとつに、「ボディーイメージをつかむ」があります。ボディーイメージとは、文字通り自分の体のサイズ感であるとか体の動きであるとかをイメージすることです。
たとえ話の名人である作業量療法士の木村順さんによると、車の運転をイメージすると良いそうです。車体(ボディー)を標識やガードレールにぶつけずに上手に右折や左折ができたり、道幅に沿って運転できるのは、車のサイズをイメージできているからだというのです。もし、イメージできていないと、車体はあちこちにぶつかってしまい、ときに事故につながります。なかなか、わかりやすいたとえですよね。
ボディーイメージの話で、私がいちばんおどろいたのは、こたつに入ると「足がなくなる」感覚にとらわれるというASDの人の話。他のASDの人に聞いたら、「そう、そう」と同意していました。
たしかに、こたつに足を入れると、足は視界から消えます。でもだからといって、たいていの人は「足がなくなる」感覚にはなりません。ここが、ボディーイメージをもてるかもてないかの違いなんでしょうね。
外遊びは、ボディーイメージを促すものが多いそうです。ジャングルジムの中をくぐり抜ける遊びは、まさに自分の体をイメージしながらです。
体を低くしてトンネルを行ったり来たりするのもそうです。かくれんぼも、じつはボディーイメージの発達にいいそうですよ。自分の体が相手から見えないようにするわけですからね。おまけに、みつからないように息を潜めるのは衝動性を抑える訓練にもなるとか。
今から思えば、かくれんぼが、たしかにボディーイメージと関係していると思った出来事がありました。弟が4歳頃のことです。近所の子とかくれんぼをしたのですが、弟はかくれることをせず、ギュッと目を閉じて立っていました。「こうしたら、見えないよ」と言ったので驚きました。軽度の知的障害とおそらく発達障害もあるだろう弟です。このとき、私は「自分が変わると、世界が変わる」と思っている弟をおもしろがったのですが、母は嫌な顔をしました。
ボディーイメージの発達を支援する遊びのひとつに、「まねっこ」があります。親子で遊ぶなら、親が何かポーズをとり、子どもにまねをしてもらいます。
たとえば、両手のひらを両耳の上にのせて「ネコちゃん」、招き猫のポーズでもいいですよね。右耳をつかんだポーズや、のっしのっしと歩くクマ歩きもいいかもしれません。このあたりは、先ほどの木村順さんが保育士さんにすすめている遊びですが、家庭でもできそう。うちの子、ボディーイメージが未発達かもしれないと感じたら、お試しください。
トビラコ店主
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トビラコ店主が取材した記事が小学館子育てサイトHugKumに掲載
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