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学校に算数という授業がなければ「算数障害」はなかったんだよね、と思いながら「算数障害」の本を読んでいます。
だからといって算数障害を否定するわけではありません。学校で算数を学ぶ以上、「算数障害」の特性のある子は早めに発見されたほうが無駄な苦労をせずにすむし、何より自尊心が傷つけられずにすみます。
算数障害の特性は、次の4つのどれかに課題があるそうです。重複している場合もあるでしょう。
1)数処理
1−9までの正確な順序がわかり言える。10の次は11と正しく言えて表記もできる。
2)数概念
数が順位を表すこともあれば、量を表すこともあると理解できる。
3)計算
正確な手続きで計算できて、桁数を理解できる。
4)文章題
文章題が意味していることを理解し、式を立てることができる。
参考資料:『通常級で役立つ 算数障害の理解と指導法』(熊谷恵子・山本ゆう著 Gakken)
このうち、1)数処理2)数概念は、社会に出てからも必要になってくるので、習う必要性はわかります。
3)については計算機があればすむことです。4)の文章題に至っては、生活していく上でほとんど支障がないように思います。
こうなると、算数の文章題ってなんのためにあるのかなと「そもそも論」をどうしても考えざるを得なくなってしまいます。
文科省が定義する「学習障害」は、「聞く」「話す」「読む」「書く」「計算する」「推論する」に困難を抱えている。ということなので、文章題は「推論する」にあたるわけです。
「推論する」は、入口がいろいろあっていいわけで、文章題であれば、途中途中で絵解きしてもいいし、さまざまな推論への道を教えてもらえるといいのかもしれませんね。
数処理と数概念は、生活の中でみにつけることができます。たとえば、サイコロの目の数にあわせてすすむスゴロクなどはとてもよいそうです。
算数障害については、少ないながらも資料になりそうな本があります。引き続きお伝えしていきたいと思います。
文章題についてひとこと。
「読む」に困難があり、文章題の苦手につながる場合もありますが、文章題を代読してもらって理解し、問題を解ければ算数障害ではなく、「読字障害」だと思います。
「読み書き」がなく、「算数」もない世界だと「障害」はなかったわけで、「学習障害」は、環境がつくりだしている障害です。環境(学び方、教え方、道具など)を変えることで、かなり負担が軽減されると思うのですが。学校の一斉授業が「障害」をつくりだしていることもあるような気がします。
トビラコ店主
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トビラコ店主が取材した記事が小学館子育てサイトHugKumに掲載
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