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2022.04.17

トビラコへ、ようこそ

~店先で、ちょこっとおしゃべり~

お試しいただける商品をまとめました、こちらです。
 

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中高年になった障害のあるわが子に手をかけてしまったり、親子心中したり。痛ましい事件が時々起こります。
 
痛ましいと同時に、人ごとと思えないという人も多いのではないでしょうか。親の会の年配の人たちの中には、一度は親子で向こうの世界に行こうと考えたことがある人は少なからずいます。
 
自分がいなくなったときに、この子は生きていけるだろうかという不安がそうさせてしまうのだと思います。「自分なきあと」のことは、障害のある子の親なら頭から離れない問題です。
 
私自身、親ではないですが、障害のある弟や妹がいるので、「親なきあと」と「姉なきあと」のことを考えてしまいます。あ、だからといって、きょうだい児に負担をかけていると思わないでください。むしろ、日本の福祉制度について考える機会を与えられた気がします。
 
「親なきあと」を親ひとりでなんとかしろというほど、日本の福祉制度は貧弱ではありません。十分とは言えませんが、それなりにサポートする制度はあります。制度があるのに、伝え方がうまくないのです。だから、熱心に情報をとりにいく人だけが制度を利用できて、情報のとり方がわからない、情報をとる時間と心の余裕がない人には届かないという現実があります。
 
「親なきあと」について考えるとき、以下の2つを知っておくといいかもしれません。どちらも公的な機関ですから中立な立場で制度の案内をしてくれています。
 
ゆうちょ財団 知的障がい等のある人の「親なきあと」をサポートする相談会の開催
 

厚生労働省 成年後見はやわかり

 

急いで先にお伝えしておくと、どちらの話にも、後見人制度が出てきますが、必ずつけなければならないわけではありません。「親が元気なうちはつける必要なし」と覚えておくといいと思います。というのも一度つけた後見人は子どもが亡くなるまで止めることはできません。特に法定後見人(家庭裁判所が決める第3者で、司法書士や行政書士が多い)の場合、毎月報酬を払い続けなければならず、子どもの預貯金には親であっても自由に引き出すことができません。なので、親が高齢になってから考えればいいことだと思います。ただ、今のうちから知っておくと安心です。
 
制度を利用するのに、本人に判断能力があるかどうかは大きなポイントになります。よく聞くのは、判断能力のない重度知的障害の子には手厚い支援があるけど、判断能力のある軽度の知的障害の子の方が心配という声です。
 
確かに、軽度知的障害の人への支援はまだまだ遅れています。弟も軽度の知的障害なので、私自身「自分なきあと」が心配でした。近所の人が見てくれるとはいうものの、その近所の人も高齢ですし、弟と一緒に暮らしているわけではありません。
 
このような場合、地域の福祉協議会の成年後見センターというところに頼むと良いということがわかりました。自治体によって違うかもしれませんが、厚労省の動画を見ると定期的に訪問してくれて、相談にのってくれるようです。また必要なら金銭管理もしてくれます。給料をもらってもすぐに使ってしまうような人には、センターの人が週ごとに使えるお金を封筒に入れてわたすなどの方法で使いすぎなようにしてくれたりもするようです。また複雑な書類の手続きなども相談すれば請け負ってくれるようです。詳しくは、厚労省の「成年後見はやわかり」の動画をご覧ください。
 
国や自治体など公的な機関の制度を把握しておくと安心です。そして「なんとかなる」という気持ちも大事。昔に比べれば、今の福祉制度はかなり充実してきています。今後、もっと充実するのではないかと思います。というのも、高齢化社会に伴って認知症の人も増加しています。判断能力のあるなしを基準にした福祉を考えざるを得なくなってきているからです。
 
判断能力があるなしに関わらず、その人らしく生きられるような福祉制度が一番いいわけで、国もそこに近づけようとしているようにも思えます。ただ、繰り返しになりますが、申請した人だけが活用できる制度であることにかわりなく、ここは大きな課題ですよね。

 

 
 

トビラコ店主

 

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