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怒りは悲しみの裏返しといわれます。
癇癪もそういう面があるのではないでしょうか。はたからみれば、理不尽に怒っているように見えます。でも、本人にしたらわかってもらえないことへの怒りと悲しみがあるんだと思います。
「強度行動障害」と呼ばれる特性のある人たちは、癇癪という言葉ではおさまりきらない行動に出ることがあります。
でも、そのような行動にも理由はもちろんあるわけで、押さえつけようとしたところで解決にはなりません。
強度行動障害の人たちが暮らすグループホームで運営がうまくいっているところは、半年くらいで利用者たちは落ち着くそうです。
運営はさぞかし大変かと思われるかもしれません。でも、つきあい方のポイントを知っていれば、おだやかに暮らせるそうです。そのポイントとは次のようなもの。
大声で話さない。叱らない。命令口調を避ける。行動を急かさずにその人の動きを待つ。
特別な魔法があるわけではなく、その人が安心できるように、その人のペースを乱さないようにすれば、その人は「強度行動障害」に陥らなくてすむということです。
逆にいえば、強度行動障害を引き起こす要因は、上に挙げた逆になるわけです。大声をあげて行動を制止しようとするのは、逆効果に火に油を注ぐようなものになります。
軽度知的障害の弟は、強度行動障害ではありませんが、怒りが爆発すると止まらなくなり、怒りを思い出して怒りに火がつくことがあります。最初、私は「障害」のせいと考えていました。でも、そうではないことに、最近気づいたのです。
弟のゆっくりとしたペースを理解していなかったことが原因と気づきました。誰でも自分のペースを乱されると不安になります。このことがわかってから、弟とのつきあい方も変わってきました。
家族だから障害を理解しているわけではありません。いろんな目にあって、気づくわけです。基本は相手に不安を与えていないか、相手が安心できるようにしているか。この2点だと思います。思考のペースは人それぞれです。でも、目に見えないので、どうしても自分のペースに合わせようとしてしまいます。
トビラコ店主
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