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2024.04.13

トビラコへようこそ

~店先で、ちょこっとおしゃべり~

お試しいただける商品をまとめました、こちらです。


 

合理的配慮の要は、話し合い。いろいろな人の話を聞いたり本を読んだりして、そう思うようになりました。
 
話し合うのは、本人・保護者・先生です。
 
このような例があります。
 
聴覚過敏のため普段からノイズキャンセラーをつけている子の話です。聴覚過敏でしかも疲れやすいという特性があるため、運動会は「免除」(参加しなくても良い)という提案が先生からなされました。保護者も賛同していたと思います。ところが、本人はノイズキャンセラーをつけて運動会に参加したいと言いました。そして先生の提案に対して「私に参加してほしくないのかもしれない」と思ったそうです。
 
「免除」されるから「よかった」「助かった」と思う場合もあれば、「あなたには無理」「あなたに参加してほしくない」というネガティブに捉えられる場合もあります。
 
先生と保護者が、いくら良かれと思ったことでも、本人に聞いてみなければわかりません。この運動会の例なら、先生は、まず「運動会、うるさいけどどうする?」と聞き、免除という選択肢もあると聞くべきでした。聞けば「ノイズキヤンセラーをつけて参加したい」とか「疲れるから午前中だけ参加したい」とか「音楽がうるさい競技の時だけパス」とか、いろいろ方法を話し合うことができたと思います。
 
学校側との話し合いもあります。
 
学校がこちらの申し出を聞き入れてもらえなかったから決裂するのではなく、話し合うことで調整できるかもしれません。
 
例えば、味覚過敏や嗅覚過敏があって学校の給食イヤさに、子ども学校にいきたがならなくなったとします。学校給食のメニューを変えてほしいという申し出は通りないでしょう。でも、苦手な食材は残して良いなど食べることを無理強いしないようにしたり、お弁当持参にしたりと話し合って調整することはできます。
 
話し合いは歩み寄りでもあります。文科省はこの話し合い(歩み寄り)を「建設的対話」と呼んでいます。「建設的対話」と言われると構えてしまいます。でも、要は互いに「ここまでならできる」と歩み寄ることが建設的対話です。
 
合理的配慮は、話し合いや歩み寄りによって、次につながる前例が積み上がっていくのではないでしょうか。

 

 

トビラコ店主

 

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