自動下書き
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「情報処理能力」をキーワードにすると、子どもを理解する手がかりになることがあります。
私がイメージする「情報処理能力」は、入力から出力までの速さや正確さ、そして容量(メモリ)です。専門的にはやや(だいぶ?)違うのかもしれませんが、あくまでイメージです。
知的に遅れがあってもなくても、情報処理能力が適切に稼働しないとトラブルが起きます。
まず、知的に遅れがある場合。
境界知能の弟の部屋の片付けをしている時のこと。あまりにはかどらないので、私が指示して弟もテキパキを動いたのに、後からものすごく文句を言われたことがあります。
最初は、なぜ? と思っていました。でも、弟は本当は姉の言う通りに動きたくなかったのだけれども、姉の勢いに気押されて自分の考えとは裏腹に動いてしまったわけです。私が無理やり「入力」して、不本意ながらの「出力」になったわけです。弟にしてみれば、自分の中では「誤作動」だったのに、それをどうすることもできなかったわけです。
この時、私がすべきことは、弟が自分の納得いくように片づけ(それが合理的に見えなかったとしても)、時々は助言しながら一緒に片付けるべきでした。
次に、知的に遅れがない場合。
漢字の練習がわかりやすいかもしれません。お手本の漢字を見る(入力)、その通りに書く(出力)が、うまくいく子とうまくいかない子がいます。 うまくいかない子は、情報処理能力に問題があるというよりは、入力の仕方に問題があったため情報処理能力がうまく稼働しないのでしょう。
入力の仕方を変えてみると出力がうまくいくことがあります。たとえば、立体にした文字の形を触る(手から入力)と、文字の形が頭に入って読める(出力)子もいます。漢字の形を部首ごとに唱える(耳から入力)と、部首の形が脳に定着して読める(出力)。書く場合も同じです。
出力がうまくいかないとき、入力の仕方をその子に合うようにすると、情報処理能力がうまく働くようになるのではないかと思います。専門家からは、全く違うと言われそうですが、「情報処理」という言葉を使うと、うまく説明がつくかなと思って書いてみました。
トビラコ店主
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