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トビラコへようこそ
~店先で、ちょこっとおしゃべり~
お試しいただける商品をまとめました、こちらです。
専門家に私たちが求めているもの(求めなくてはいけないもの)は、専門的な見立てです。
この子に、もしかしたら障害があるかもしれないと見立てたら、それを伝えるのが専門家の役割。
特に、幼児を見る保健師、言語聴覚士、保育士、幼稚園教諭などは、見立て次第でその子のその後の人生が大きく変わるかもしれません。
こんな話を聞いたことがあります。
「知的障害」とされた小学4年生の女の子が、じつは知的障害ではなく聴覚障害でした。当時の特別支援学級(学校?)の先生が気づいたそうです。その先生は、「どうも、この子は理解していないのではなく、聴こえていないのではないか」と気づき、検査してわかったそうです。女の子によると、よく聞こえてはいなかったけど、なんとなくまわりの雰囲気で適当に相槌を打っていたそうです。
気づいてくれた先生は、子どもをよく見るという点でプロの仕事をしていました。まわりから称賛されました。でも、女の子は小学4年まで見過ごされていたことは大きな問題です。
幼児期から小学4年生まで、どこかの時点で、あれ?と気づいた専門家はいたのではないでしょうか。いたと思いたいです。でも、気づいても「様子をみましょう」的な対応だったのかもしれません。結果、女の子は、小学4年生までの学習の機会が奪われてしまったわけです。
一見、障害があるように見えない子に、「障害があるかもしれない」と伝えると、専門家は親から恨まれることがあります。でも、いつかはわかることです。それなら早くにわかって、早くからその子にあった支援を受けられるようにしたほうがいいに決まっています。でも、親に恨まれたくないからと、その場しのぎの「大丈夫だと思います」「少し様子を見ましょう」的な耳ざわりのいい言葉でお茶を濁してしまう。これが、その子の支援を遅らせることになります。
専門家であれば、まず専門家としての見立てやアドバイスを伝えてほしいです。
不安なときに専門家に「大丈夫ですよ」と言ってもらえると、専門家に太鼓判を押してもらった安心感があります。逆に「お子さんには障害があると思います」といわれて、受け止められずに専門家を恨みたくなるかもしれません。
でも、根拠のない「大丈夫ですよ」と、その子の今後を考えての「障害があると思います」のどちらが、子どものためになるかは明白です。共感、寄り添い。とても大事だと思います。でも単に専門家が恨まれたくないためだとしたら、とても危うい言葉だと思います。
トビラコ店主
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