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2024.06.11

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通級指導教室(通級)について、私はたまたま文科省の人に話を直接聞く機会があったため、その目的や意義を理解できているつもりです。が、解釈が微妙に、あるいはかなり違う人たちもいるので、頭の整理をするつもりでこちらに書き出してみます。
 
通級での活動は「自立活動」と呼ばれるのですが、この言葉が抽象的でわかりづらいですよね。算数の苦手な子に対して算数をわかりやすく教える「学習支援」をしている通級の教室を取材したことがあります。先生の教え方がうまくて、この通級で学んだ子たちの算数のテストの点があまりに良くなるので、通級に通う必要のない子まで通いたがっていました。でも、これだと通級の自立活動にはならないそうです。「そんなことをしている通級の教室を見つけたら、潰しに行きます」と文科省の人に言われたので、学校の名前は伏せました。

 
自立活動とは、勉強を教える「学習支援」ではなく、その子に何らかの障害の特性があり、他の子と同じ方法で学べない場合、その子にあった「学び方」を身につけることだそうです。

先に例に出した算数の場合、その子が単に「算数が苦手」なのではなく、算数障害(ディスカリキュア)があり、通常の方法では算数を学べない場合、別の方法で算数の「学び方を身につける」。これが自立活動です。「学習支援」と一見同じように見えますが、「学び方を身につける」という点が違います。例えば、九九が他の子のような暗唱で覚えられない場合、自分が覚えやすい方法で覚えたり、場合によっては計算機を使うことが許されたり、他の子とは違う方法で自分に合う学び方を身につけるわけです。
 
今、ここに取り上げた例がふさわしいかどうかの自信がないですし、ちょっと違うかもしれないけど、通級はともかく勉強そのものを教えるのではないということです。
 
自分なりの学び方を身につけることが「自立」。障害の特性を自分なりにカバーできる方法を知ることが大人になった時に役立つわけです。「できない」ではなく、こうすると「できる」を自分で身につけることです。
 
障害のある子が社会に出た時に、自分の障害とどう向き合うが「自立」なんだと思います。だから、その場限りの学習支援ではないということです。
 
通級は学習だけではなく、コミュニケーションに課題のある子も通います。トーキングゲームはすっかり通級の定番となりましたが、一見ゲームで遊んでいるように見えて、会話の楽しみ方やルールを学んだり、その子の自己肯定感を上げる(少なくとも下がらないようにする)ことが目的です。
 
学校でおこなっている以上は、全てに目的があります。通級の目的を、もう少しわかりやすく説明できるように勉強して、またお伝えします。

 
 
 

トビラコ店主

 

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トビラコ店主が教育新聞に連載中
 
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