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「親も子どもにとって環境」と聞いて驚いたのは、20年近く前、子育て雑誌を編集していた時代です。
教えてくれたのは脳科学者です。私は思わず「え、親も環境なんですか」と聞き返すと脳科学者は(何をそんなに驚いているんだという顔で)、「親の遺伝子は関係ない、影響しているのは親も含めた環境だ」と語りました。
障害のある子が生まれると、夫婦の間でどちらかの遺伝子のせいではないかと考えたり、時に責め合いになったりすることがあるかもしれません。
でも、それは不毛です。医学的にはどちらかの遺伝子が関係しているのかもしれませんし、まったく関係ないこともあります。突き止めたからといってどうなるものでもありません。
大事なのは、子どもが最も影響を受けるのは環境であり、親もまたその環境の一部ということではないでしょうか。
ここで大事なのは「一部」という点。親が環境の全部だったら、荷が重すぎます。
学校も、先生も、同級生も、地域も、近所の人も、療育施設も、施設の人もすべて環境。さらに細分化すると家の中の本棚やキッチンも環境ということになります。
子どもはできるだけ(親以外の)多く(多様な)の環境に身を置くことで、自分に合った環境に出会えるようになるでしょう。親としてできることは、子どもにとって良き環境を見極めることくらいかもしれません。時に失敗もするかもしれないけれど、その時は環境を変えるという修正をし、それも経験のひとつに蓄積されていくのだと思います。
20年前の脳科学者の先生の話が、今頃になって咀嚼できるようになりました。その先生は、今は大学にご自身の大きな研究棟を作って、高齢者の脳について研究しています。認知症もまた環境によって変わるという研究なのかなと思います。
そもそも、人間の脳は環境に適応しながらここまできたわけですから。環境が脳を育てるとも言えるわけです。
トビラコ店主
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トビラコ店主が取材した記事が小学館子育てサイトHugKumに掲載
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小学館子育てサイトHugKumに佐藤義竹先生のインタビュー記事が掲載されました。
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