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2025.12.03

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養護学校(現特別支援学校)を卒業した弟がローマ字を習っていないことに気づいたのは、彼が働くようになってからです。20代前半だったと思います。
 
大手運輸会社に障害者枠で入り、発送の仕分け業務を担当していた弟は、宛名がローマ字で書かれたものは読めず、私に教えてほしいと連絡してきたのでした。
 
ああ、なんで、彼がローマ字が読めないことに気づかなかったのだろうかと後悔しながらも、急いでローマ字表を送りました。するとほどなく読めるようになりました。
 
弟はその後、さまざまな仕事を就きながら、ある大使館の警備の仕事を任されるようになったこともあります。といっても、本格的な警備ではなく、警備周辺の警備みたいなものです。大使の帰宅確認、大使の友人の出入りの確認などです。パーティのある日は、賄いから差し入れもあったようです。
 
かつてローマ字ですっかり懲りた彼は英会話の学校に通って簡単な英単語を覚え、2〜3語くらいですむ英会話はできるようになっていたので、大使館のお客さんに「umbrella(傘)をここに置いていいか」の質問に「Yes」くらいは答えることはできました。
 

さて、ここからが本題です。
 
特別支援教育に指導に関わっていた、元文科省の人と話す機会があったので、弟の話を引き合いに特別支援学校でもローマ字や簡単な英会話くらいは教えてほしかったと伝えました。もしかしたら、今は教えているかもしれませんが、当時は教えていなかったので、そう言わずにはいられなかったのです。
 
すると、その人は「特別支援学校を卒業したあとに(ローマ字や英語が)必要になるなんて誰も想像もしていなかったんやろうな(関西の人です)」と、当時の学校の視野の狭さを嘆いていました。
 
では、今はどうなのでしょうか。特別支援学校を卒業したあとについてどのように考えているのでしょうか。
 
12/1付の毎日新聞は、文科省が実施している学校基本調査で18歳人口の集計から特別支援学校の卒業生が除外されていたと報じました。
 
何を意味するのでしょうか。18歳人口の集計で大学進学率がわかります。専門学校も含まれるのかもしれません。つまり、文科省は特別支援学校の卒業生は、その後学ばないという見解だったのでしょう。
 
今の時代、特別支援学校を卒業して大学に進学する生徒はいます。数は少ないかもしれませんが(いや、だからこそちゃんと調査してほしい)、確実にいます。
 
ちなみに弟は、卒業して仕事をするようになりましたが、仕事をしながら放送大学に通いました。もっとも18歳は過ぎていたので、今の時代でもカウントはされないでしょうが。
 
特別支援学校だから進学しないという決めつけは、文科省が目指すインクルーシブ教育とはかなりかけ離れていて、ちょっと残念な話です。これ、文科省だけの話ではなく保護者もそうです。特別支援学校を卒業したあとの人生の方が長いのです。あまり決めつけずに、可能性に目を向けてほしいと思います。
 

 

トビラコ店主

 

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