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~店先で、ちょこっとおしゃべり~
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トーキングゲームは、場面緘黙(かんもく)の子にも楽しんでいただいているそうです。
筆談で1対1で楽しんでいるとか。書いて消せるタブレットを使っているのかなと思います。
「会話」を楽しむというと、つい音声による言葉だけと限定して考えてしまいます。場面関目の子の件を知って、初めて限定していることすら意識していなかった自分に気づきました。でも、会話の手段は「筆談」もあれば「手話」もあります。
そういえば、トーキングゲームのもととなっているアンゲームは、元々は一時的に声が出なくなった母親(教師だった思います)が、筆談で子どもとやり取りしたのが始まりでした。最初は用事だけを筆談で頼んでいたのですが、だんだんと深い話(宗教的なものだった思います)も筆談でするようになりました。声での会話とは違った面白さがあったそうです。筆談のやりとりはトーキングゲームの原点にかえったやり方なのです。
私の中学時代に、まったく話をしないAくんという男の子がいました。今思えば、場面緘黙だったのでしょう。Aくんは、かけっこが早くで学校で一番でした。彼よりも早く走れる子はいなかったので、リレーではいつもアンカー。どんなに抜かれていても、Aくんがあっという間にまわりを抜いてトップを走るようになるからです。
あるとき、Aくんの椅子の周りが水浸しになっていました。トイレが間に合わなかったようです。Aくんは顔を真っ赤にしてうつむいていました。誰かがモップを持ってきた床を拭き、私たちは見なかったことにしたのでした。もし、あの時「筆談」という手段を知っていれば、Aくんは「トイレにいきたいです」と伝えることができたかもしれません。誰もそんなことは思いつかず、Aくんは「話せない」と思い込んでいたため、話しかける人もいませんでした。
声で話す人とそうでない人が、はっきりとわかれることはないんですよね。声以外にも、筆談や手話があります。声でしか会話したことがない人は、このことに気づかないんですよね、私のように。
トビラコ店主
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