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トビラコへようこそ
~店先で、ちょこっとおしゃべり~
お試しいただける商品をまとめました、こちらです。
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放課後等デイサービスの報酬体系が変わりました。
そのひとつは、重度の障害のある子を受け入れる放デイの報酬が上がったこと(加算という)。tobiracoにはなんら関係ないと思っていたのですが、これが少し関係あったのです。
というのは、このところ立て続けてに、座位保持椅子への問い合わせをいただくようになりました。
見積りをすぐに出してほしい(福祉制度の助成金を受け取るため)、医ケア児(医療ケア児)を受け入れたいが、どんなサイズ(どの商品を指しているのか不明)を揃えたらいいのか教えてほしいといった類の問い合わせです。
いずれも、どのような子が使うのか、どのような座位保持椅子なのかが書かれていません。特に医療ケアが必要なお子さんは、受けている医療ケアによって座位保持椅子に備えるべき備品等が変わってきます。「座位保持」ではなく「姿勢保持」のための「補装具」が必要かもしれません。
重度の障害のある子をひとくくりにして語ることはできず、必要な備品もその子に合わせなくてはいけないとお答えしています。
返事をくれる施設はほとんどありません。要は「重度の障害児」「医ケア児」を受け入れてますよとアピールしたいだけなのかなと勘繰ってしまいます。
重度障害児受け入れの施設には、報酬が加算される。この話を聞いてから心配していたことが静かに始まっている気がしています。
心配とは、「報酬加算」だけに惹かれて、医療ケア児を含め重度障害児に不慣れな施設が「重度障害児を受け入れる放デイ」に参入してくることです。
医療ケアの必要な重度の障害のある子は「発語」がない場合が多く、それだけに細かな観察(首の傾斜の具合、目の動きなど)が必要です。管が必要な場合もあれば、ボンベが必要な子、痰の吸入が定期的に必要な子など様々です。
医療ケア児を受け入れるから、どんなサイズ(座位保持とも書かれておらず)を揃えたらいいかとか、座位保持椅子の見積もりを出してほしいという問い合わせそのものに、はてなマークが付いてしまいます。
受け入れる子どもが決まってから、この子にはどのような用具が必要なのかを保護者や医師と話し合って決めるのが筋ではないでしょうか。
それとも、これだけの装備がありますよと届出て始めて「重度障害児受け入れの放デイ」として、厚労省の認可が降りるのでしょうか。だとしたらなおさら、想定している医療ケア児とその子に必要な環境づくりを考えたうえで、座位保持椅子や姿勢補装具を考えるべきではないかと思うのです。
問い合わせをくれる施設の中には、高齢者施設もあります。高齢者と医療ケアが必要な重度の障害児はかなり違うかなと思います。
百歩譲って、介護施設には重度障害児に詳しい看護師さんがいる(集められる)ならまだいいでしょう。それすらなく、単に報酬が高いからと重度の障害のある子を受け入れたがる放デイが現れないことを祈るのみです。
トビラコ店主
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