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発語はないけど、絵カードがあれば自分の意思を伝えられる子がいます。
脳の障害で、発語がなく、筋肉も思うように動かすことのできない男の子の日常を取材した番組を見ました。男の子は小学1年生でイタリアの話です。
彼は、絵カードなら意思も伝えられるし、簡単な文章(絵カードを並べる)で伝えることもできます。
絵カードを作っているのはお母さんです。パソコンで絵を取り込んでプリントアウトし、それをパウチして使います。あの子には、この絵なら伝わる、あの子にこの絵が必要。お母さんだからこそわかる「わが子基準」で作っていました。
あ、 何も絵カードを手作りしましょうという話ではありません。「伝える」手段に徹して絵カードを活用しているということです。
たとえば、「〜したくない」は、腕を交差させて「バッテン」の絵で、イタリア語でNOが書かれていました。「食べたい」の絵カードもあって、「食べたい」を指さしたあとに、トマトソースのパスタの絵カード差し出しました。
絵カードを見せても、子どもがその通りに動いてくれない、という保育士さんがいるそうです。
この考え方は根本的に違うのかなと思います。絵カードは子どもを大人の思い通りに動かす道具ではありません。絵カードでルールを教えるのも、トイレの使い方を教えるのも必要でしょう。
でも、それだけで終わらせずに、その子の「こうしたい(したくない)」という、意思を尊重できる絵カードも使ってほしいなと思いました。
余談ですが、テレビに登場した子が通う小学校も出てきました。イタリアはインクルーシブ教育が進んでいるとして注目されていますが、まず少人数学級です。テレビで見る限り、ひとクラス15人くらいじゃないでしょうか。
みんなが一斉に黒板を見るスタイルではありません。机の島ごとに4〜5人程度が座っています。教師も二人。この環境なら支援が必要な子にも目が届き、インクルーシブな教室は可能です。
日本もやがて、そうなると文科省の人から聞いたことがありますが、まだちょっと時間がかかりそう。
トビラコ店主
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