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2022.04.25

トビラコへ、ようこそ

~店先で、ちょこっとおしゃべり~

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子どもが犯罪に巻き込まれないためには、犯罪者の目線に立つことが大事。こう教えてくれたのは、犯罪学が専門の小宮信夫先生(立正大学教授)。子育て雑誌編集者時代にお世話になった方です。

小宮先生の考え方は、シンプルです。犯罪が起きやすい空間に子どもを置かないこと。これが防犯につながるというのです。

注意すべきは「人」ではなく「空間(場所)」なのです。

犯罪者は犯罪が成功するように行動しています。犯罪が成功するためには、周囲からも子どもからも怪しまれないように行動するでしょう。
 
よく防犯のパンフレットに載っているような、いかにも不審者という格好で子どもに近づいたりはしません。むしろ、不審者にみられないように細心の注意を払うのが犯人です。清潔な格好をした好人物に見える人かもしれません。子どもが好きなキャラクターに詳しく、子どもとフレンドリーに話せる人かもしれません。
 
犯人は犯罪が成功する空間を自らつくり、そこに子どもをおびきよせるわけです。
 
小宮先生によると、犯罪が成功する空間(つまり犯罪が起きやすい場所)とは「だれもが入りやすく」「いったん入ったら外から見えない」空間だそうです。
 
「だれもが入りやすく」「いったん入ったら外から見えない」空間の典型は、公共のトイレです。公共のトイレは性犯罪の多発地帯です。親がすべきことは、公共のトイレに子どもをひとりで行かせず、一緒に入ることです。異性の子なら外で待っていて、「ママ(パパ)ここにいるよ」と声に出すといいと小宮先生。犯人がもっとも嫌がるのは親が近くにいることです。
 
歩道橋の上、マンションのエレベーター、階段下、木が密集している公園なども「だれもが入りやすく」「いったん入ったら外から見えない」空間。子どもに教えるのは、このような空間でひとりきりでいることを避けること。小宮先生はこの空間を「景色」と呼んでいます。
 
犯罪が起きやすい景色に、子ども自身が自分で気づけるようにするために「地域防犯マップづくり」を考案したのも小宮先生です。危なそうな場所を写真にとってマップに反映させることで、子どもが危ない景色に自ら気づけるようにするための防犯教育です。教育を徹底させるためには、写真であることが必須。絵ではダメだと小宮先生は強く主張しています。絵だと景色がわからないし、作品づくりになってしまい、本来の目的からズレてしまうからです。
 
日本の学校の防犯教育は、どこか道徳教育の一環のようなところがあります。でも、「犯罪」に巻き込まれないためにどうするかを本当に考えた時には、犯人の側の視点がどうしても欠かせないと思います。
 
小宮先生のホームページはこちら、参考になることがいろいろ書かれています。

小宮信夫の犯罪学の部屋
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小宮先生の防犯教室 どうしてスマホはあぶないの?

 

トビラコ店主

 

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