トビラコへようこそ
~店先で、ちょこっとおしゃべり~
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モンテッソーリ教育は、障害児教育が原点です。私も、じつは最近知ったのですが、ああ、やはりと思いました。
「やはり」というのは、こういうことです。
教育のメソッドは、いつもマイノリティーの中から生まれるからです。決して多数派のマジョリティからは生まれないと思っています。
ごく新しい例でいえば、パソコンやタブレットを使ったデジタルでの教材や教育は、実は学力があまり高くない、(この言葉を使うのはためらいますが)底辺校と、学力が非常に高い学校で功を奏しているそうです。両極のマイノリティーから徐々にマジョリティの層に広がっていくのだと思います。
で、モンテッソーリの話に戻ると、イタリア初の女医となったマリア・モンテッソーリは、貧困層が住む地区の知的障害の子たちの施設で働きます。そこで見かけたのは、食後、床に落ちたパンくずを拾う子どもたちの姿です。最初は、パンくずを集めて食べるのかと思っていたモンテッソーリですが、そうではありませんでした。子どもたちは、パンくずを集めて指先でこねて遊んでいたのです。
ここから先が、さすがのモンテッソーリです。この子どもたちの姿から、指先を使って何かを作るという行為が知性の入り口になると気づきました。食べるためのパンくず拾いではなく、遊ぶため、何かを作るためだったのです。
それから、障害児教育を編み出し、障害のない子の教育まで及んで今日に至ります。
イタリアの貧困地区の知的障害の子どもたちから生まれたモンテッソーリ教育。意外と知らない人もいるのではないかなと思いました。
障害のある子にとって良いことは、障害のない子にも良い。1870年生まれのマリ・アモンテッソーリは、すでに気づいていたわけです。
トビラコ店主
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