トビラコへようこそ
~店先で、ちょこっとおしゃべり~
お試しいただける商品をまとめました、こちらです。
人の話を聞かない。言ったことをやらない。そんな時「うちの子、ワーキングメモリが弱いかも」という目で見ると、わりと納得できることが多いかもしれません。
ワーキングメモリとは、限られた情報を少しの間だけ記憶しておくちょこっと引き出しのようなもの。たとえば、この原稿書き終わったら、買い物に行ってお節料理の材料の買い足しを覚えていられるのも、ワーキングメモリの働きによるものなんだと思います。
長期ではずっと覚えてられないし、こんなものを長期で覚えていたら混乱してしまいます。一時期、覚えておいて活動に結びつけるのがワーキングメモリというわけです。
で、このワーキングメモリが弱いと「人の話を聞いていない」「こちらが言ったことをやらない」みたいになりがちです。たとえば、「宿題が終わったら、おやつにして、買い物に行こう」には、3つの要素が入っています。「買い物に行く」は覚えていても、最初の宿題のことは忘れているかもしれません。一度にいくつもの要素を話さないようにしたり、紙に書き出して貼っとくなどすると忘れずにすみます。
ワーキングメモリが弱い子は、物語を読んでいても前半の部分を忘れてしまうため、文章読解がとても難しくなることがあるそうです。
教科書の物語文をマインドマップ化して文章読解にあてている小学校があるのを最近になって知りました。
マインドマップとは、キーワードを並べて互いの関係性を線で結び、全体の構成が視覚化する手立て。物語文なら、主人公、主人公の関係者、それぞれの背景などを書き出して見渡せるようにします。ワーキングメモリが弱くて文章読解ができないのは、意外と気づかれにくい気がします。
ワーキングメモリ。よく聞く言葉でありながら、意外と支援には生かされていないかかもしれません。
愛読している『発達教育』最新号(2024.1)の特集が「忘れっぽい子どもへの理解と支援 ーワーキングメモリに着目して」に詳しく掲載されています。関心のある人におすすめです。
トビラコ店主
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