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2024.01.19

トビラコへようこそ

 
~店先で、ちょこっとおしゃべり~

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「自己肯定感が高い」と「自己評価が高い」は全然違うどころか、むしろ真逆。
 
時々、読んでいる『養育事典』の「自己肯定」の項目を要約すると次のようになります。
 
自己肯定とは、自分をほめたり、自分に満足することではなく、どんな自分であっても、それが「いま」の自分であることをうけとめること。
(中略)
自己評価の高い人は、人が自分をどう評価しているかに並々ならぬ関心がある人。他の人が自分よりも評価が高いと嫉妬や攻撃性を抱くようになります。自分を美しいと思っている人が、自分以外の人が美しいとほめられると傷つけられたと思い、怒り、ほめられた相手に嫉妬心を抱くようになります。自己評価の高い人は「自分だけ見ていてほしい」という願望があり、根底にあるのは(見てくれなくなった時の)不安です。
 
高い自己評価を捨てて、自己肯定に転じられたら、気が楽になります。やすらぎが訪れます。でも、人は高い自己評価の危険性を知りつつ、この甘い誘惑から逃れようとしないのです。
 

参考資料:『養育事典』(芹沢俊介編 菅原哲男編 山口泰弘編 野辺公一編 箱崎幸恵編 明石書店 2014)
 
大変にマイナーな本ですが、私は編著者のひとり芹沢俊介さん(2023年没)のファンなので『養育事典』を時々、引っ張り出してきて、読んで刺激を受けたり、物事を見る目の解像度が低くなった自分を確認したりしています。調べ物をしていて、たまたま目についたのが「自己肯定」の解釈、「自己肯定」と「自己評価」の違いでした。
 
Amazonの星の数や順位、サイトのページビューの数、SNSのフォロワー数など、あらゆるものが評価の対象となってしまう時代は高い自己評価を得たくなります。でも、だからこそ、どんな自分もうけとめる高い自己肯定感を持つことが大事なのではないでしょうか。
 
どんな自分もうけとめられるようになるには、うけとめられ体験が必要だと『養育事典』には書かれていました。
 
ときどき、自己肯定感が低い元優等生に出会うことがあります。この人たちは小さい時から高い自己評価を持ち続けなければならず、親が「高評価の獲得」という条件付きのうけとめしかしていなかったとしたら、どんな自分であっても自分をうけとめる自己肯定感は育ちませんよね。
 
偉そうに言っていますが、私も自分の編集した本や当社の商品でのAmazonの星の数や、売上の順位が気になることがあります。自分の生活に直結するので全くの無関心だとしたら、それはそれで問題ですが、過剰に意識してしまう時は、やはりどこか不安を抱えているなと感じますね。
 

 

トビラコ店主

 

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