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『一年一組、先生、あのね』(鹿島和夫著 理論社 1981)という作文指導の本は、教師たちに大きな影響を与えました。そして、作文指導に多くの先生が「先生、あのね」を最初の一文に持ってくるよう指導したらしいです。うまくいったかどうかは知りません。
この本について、ある教育評論家の先生の話を聞いて感心しました。
「先生、あのね」は鹿鹿島先生相手だから、子どもが思わず「先生、あのね」と言いたくなった(書きたくなった)というのです。だから、いくら真似をしても「先生、あのね」の雰囲気がなければ、うまくいかないよ、と評論家の先生はおっしゃいました。
20年以上も前に聞いた話ですが、ずっと心に残っていました。
よく、子どもが学校のことを話してくれないという親がいます。これは親が「聞き出して」いるからではないでしょうか。
「聞き出す」のではなく、子どもが思わず「話したくなる」ような雰囲気になっているかどうかですよね。この、「思わず」が大事。「聞き出される」と、相手の期待に答えようとしてしまうかもしれません。逆に反発してしまうかもしれません。でも、「思わず」は、問わず語り。自分が話したいことを話します。
「思わず」の瞬間は不意に訪れます。食卓であったり、テレビを見ながらであったり。その時に、聞いているかどうか。カウンセラーのように真剣に聞かなくても、「へ〜、そんなことがあったんだ」とか「〇〇ちゃんって面白いね」程度の相槌で良くて、でも「ちゃんと聞いている」というスタンスで。
「話させる」「聞き出す」というスタンスでいると、子どもは「あのね」にはなりませんよね。
トビラコ店主
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